8月の米コアCPI予想以上の上昇で、ビットコインやや下落
先月の米国総合消費者物価指数(CPI)は予想通りだったが、コアCPIはエコノミストの予想以上に上昇し、連邦準備制度理事会(FRB)が来週、基準貸付金利を25ベーシスポイント引き下げることで合意が成立した可能性が高くなった。 8月のCPIは0.2%上昇し、エコノミストの予想は0.2%、7月は0.2%だった。前年比では、CPIは2.5%上昇し、予想は2.6%、7月は2.9%だった。 食品とエネルギーコストを除いた指数であるコアCPIは8月に0.3%上昇し、予想の0.2%および7月の0.2%を上回った。前年比コアCPIは3.2%で、予想の3.2%および7月の3.2%を上回った。 インフレ発表前の1日でわずかに下落したビットコイン(BTC)の価格は、発表後の数分でさらに下落し、過去24時間で1.5%下落して56500ドル(約802万円、1ドル=142円換算)となった。 伝統的な市場では、米国株価指数先物が損失を少し増やし、S&P 500とナスダックはともに0.5%下落した。米国10年国債利回りは3ベーシスポイント上昇して3.68%、ドル指数は0.15%上昇した。金価格は0.45%下落して1オンスあたり2532ドル(約36万円)となった。 CME FedWatchによると、データ発表に先立ち、投資家は、FRBが来週の会合でフェデラルファンド金利の基準レンジを25ベーシスポイント引き下げて5~5.25%にする可能性を71%、50ベーシスポイント引き下げて4.75~5%にする可能性を29%織り込んでいた。米国時間9月11日朝のレポートにも表れたコアインフレの頑固な持続は、金融政策担当者がヘッドライン数値よりも好むことが多いが、より低い額で動くというFRBの期待を固める可能性が高い。 実際、CPI発表から15分後には、FRBが来週25ベーシスポイントの利下げを行う可能性は85%に跳ね上がった。さらに数か月先まで調べてみると、年末までにFRBが75ベーシスポイントの利下げを行う可能性は、前日の9%から14%に上昇している。 |翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Frank van Hulst/Unsplash|原文:U.S. Core Inflation Rose 0.3% in August, Faster Than Anticipated
CoinDesk Japan 編集部