【拠点はLA(ロサンゼルス)日本で組み立て!?】日本未上陸時計ブランド、ウエルスブロ(Welsbro)に注目
ちなみに、復活した新生ウエルスブロの時計とベルトはすべて、食べ物の物語からインスピレーションを得ている。彼らは、食糧不安が地域社会だけでなくそれ以外の地域でも大きな問題であることを認識しており、時計の売上の 10% をチームのコミュニティの食品非営利団体の支援に充てている。これまでのところ、以下をサポートしているそうだ。 ✤ニューヨーク市のシティ・ハーベスト ✤オレゴン州ポートランドのミールズ・オン・アス ✤ベネズエラ、カラカスのヨ・テンゴ・アン・スエーニョ アメリカ西海岸のロサンゼルスを拠点とするウエルスブロの時計は、すべてヴィンテージとアップサイクルのスイス製パーツから作られており、古いパーツと古いブランドに新しい命を吹き込んでいる。 デッドストックのムーブメントに限りがあるため、生産数は限られており、販売開始直後に売り切れる傾向があるそうだ。今回は ウエルスブロから二つのモデルを紹介しよう。
Mutz(ムッツ) 最初に紹介するのはムッツ(Mutz)。ブランドの故郷ニューヨーク州・スタテン島で愛されているチーズ、モッツァレラチーズ(英語の発音は“ムッツァレラ”)に由来している。ブラッシュ仕上げのステンレススティール製でケースサイズ39mm、厚さ12.6mm。 ムーヴメントは1975年に製造されたフランス エボーショ(France Ebauches)のCal.4612を搭載しており、曜日と日付はあえて削除されているそうだ。 化粧箱はランチボックスのような形状で、そのボックス、取扱説明書と裏ブタには“この時計を食べないでください:DO NOT EAT THIS WATCH”と遊び心のあるパッケージングになっている。残念ながら2024年3月現在、売り切れとなっており、販売価格は約13万2000円だ。
Mustard(マスタード) 次に紹介する、マスタード(Mustard)は、1980年代に製造されたレマニアのCal.5100と1980年代のアンティーク のステンレススチールケースを組み合わせたクロノグラフだ。この時計もMutz(ムッツ)と同じく、日本で手作業で組み立てられており、限定12本の製造。こちらも2024年3月現在、売り切れとなっており、販売価格は約26万3000円だ。 》ウエルスブロ(Welsbro) ※日本未上陸ブランドのため詳細は公式サイトを参照
文◎William Hunnicutt