「ユニクロ」、24年秋も欧米で積極出店 グローバルで2500店を突破
コロナ禍収束以降、海外出店を再加速していファーストリテイリングの「ユニクロ(UNIQLO)」店舗数が、9月13日で2500店を突破した。さらに今秋も、「“LifeWear”のショーケースとなる主要店舗20店」を含む新店の開業をグローバルで予定。長らく成長ドライバーであった中国事業に代えて、コロナ禍以降ブランド認知が向上しつつもまだ出店余地の多い欧州、北米での出店に力を入れている。 【画像】「ユニクロ」、24年秋も欧米で積極出店 グローバルで2500店を突破
欧州では引き続き新規都市や主要都市一等地への出店を進め、今秋は計6店を新規出店する。22年秋から長期ポップアップで出店していたポーランド・ワルシャワに常設店をオープンし、オランダの第2都市ロッテルダムには初出店。ほか、伊ローマには鉄道主要駅であるローマ・テルミニ駅構内に欧州事業初の駅ナカ店舗を開く。また、デンマーク・コペンハーゲンやオランダ・アムステルダムには、同都市での2号店をオープンする。
北米でも新規都市への出店を進める。10月にテキサス州に初出展し、今秋だけで同州にはヒューストン、ダラスなど計5店をオープンする。カリフォルニア州にも新たに6店を開く。
日本では新宿中心部に新店
“ラウンドミニショルダーバッグ”が英国人女性のTikTok投稿をきっかけに大ヒットするといったことが追い風となり、この1~2年、欧米、特に欧州でブランド認知が拡大、新客獲得が進んでいる。今秋には「ユニクロ:シー(UNIQLO:C)」を23年秋から手掛けてきたクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)が「ユニクロ」全体のクリエイティブ・ディレクターにも就任。「ユニクロ」元来の強みである機能性や単品力に加え、クレアが得意とするスタイリング提案で、ファッションの本丸である欧州の消費者にさらにアピールを強める。
アジアでは今秋、韓国・ソウルのロッテワールドモールに同国でブランド最大となる店舗を開くほか、タイ・バンコクでは、群馬・前橋の「ユニクロ 前橋南インター店」を原形とする、“新しいロードサイド店”を出店する。日本では新宿中心部への出店に加え、主要5店の開業を予定する。