「プリペイド3万円」に違和感 特殊詐欺防止のコンビニ店員に感謝状
和歌山県警田辺署は24日、特殊詐欺の被害を防いだとして「ローソン南部町気佐藤店」（みなべ町）の従業員、松本偲甫さん（28）に感謝状を贈った。 【写真】取材中、鳴った電話は特殊詐欺 首ひねる作家…隣の記者も「まさか」 松本さんは5日午後3時ごろ、来店した70代の女性に「プリペイドカードが3万円分ほしい」と伝えられた。高額だったことや、女性が「パソコンがウイルスに感染し、画面に表示された番号に問い合わせたところ、購入するように言われた」と話したことから、詐欺だと判断。まだ電話がつながっていることから、代わって話すと相手は片言の日本語だった。電話を切ったあと、女性が田辺署に通報したという。 この日、中峰恵也署長から感謝状を受け取った松本さん。学生時代からコンビニエンスストアで働き、13年になるという。「声をかけるのは緊張したけど、被害を防ぐことができてうれしい」と話していた。 県警は特殊詐欺の被害防止専用ダイヤル「その話ホンマに大丈夫？ かけて損なし『ちょっと確認電話』」（0120・508・878〈これはわなや〉）を開設している。（勝部真一）
朝日新聞社
