【越境ECの成功事例、続々】中国・米国向け「POIZON」なら『日本で売れていない商品』にも商機<FaW TOKYO出展レポート>
POIZON JAPANは、約4億人の会員にリーチできる越境ECアプリプラットフォーム「POIZON」を展開している。MAU(月間アクティブユーザー)は1億6000万人にのぼる。初期費用・月額利用料は無料だ。POIZON JAPANは2024年10月15日から3日間、東京ビッグサイトにおいて開催されている、ファッション業界の展示会「FaW TOKYO」の「ファッションテックEXPO」にブース出展した。ブースで実施した、展示会限定のセミナーで公開した、越境ECの最新事情や成功事例などについてまとめた。 【<画像6点>「FaW TOKYO」出展の様子】 「POIZON」では、日本の消費者と違う価値観で商品が購入されるという。「日本ではあまり売れていない商品やブランドが『POIZON』で売れるケースも多く、日本の出品事業者から好評だ」と、セミナーでPOIZON JAPANのBusiness Development Managerの宮崎洲氏が解説した。日本とは異なる観点から商品を出品している事業者は成功しやすいとしている。 越境ECプラットフォームでの展開であるため、希望小売価格にしばられない価格での販売が可能なのだという。商品ページの作成や、多言語のカスタマーサポート対応などは「POIZON」も担う。ECビジネスにありがちな手間をかけずに、越境ECをスタートできるとしている。 <熱烈なファンを有する「POIZON」とは?> 「POIZON」は2015年に創業した。コミュニティーサイトからスタートしたというが、今や会員4億人のECプラットフォームへと急拡大を遂げている。MAUは1億6000万人。ユーザーの平均購入額は数万円と、購買力が高いユーザーが多いようだ。最も利用しているのは、中国のZ世代だという。米国の消費者にもアプローチできるとしている。 2021年から日本事業の展開をスタートしたそうだ。日本から「POIZON」への出品が可能となった。以降、日本事業は伸び続けているという。 <昨年対比で最大300%成長> 世界的に越境ECマーケットにおける競争が激化する中でも、「POIZON」に出店する日本事業者の売り上げは好調であるようだ。 「2024年の『POIZON』における、日本の事業者の売り上げは、最大で昨年対比300%まで成長しました」と語る。日本の事業者の出店の増加や、販売の強化が、躍進の背景にあるという。 【「FaW TOKYO」代表者インタビュー】 「FaW TOKYO」のPOIZON JAPANの責任者である、Business Development Managerの吉田駿斗氏に、今回のブース出店の目的や、POIZONの魅力について話を聞いた。 ――展示会「FaW TOKYO」への出展の目的を教えてください。 私たちPOIZON JAPANにとって、展示会へのブース出展は今回が初の試みでした。「FaW TOKYO」の出展の目的は、主に二つあります。一つ目は、日本国内のファッションアパレル業界の事業者に向けて、当社のプラットフォーム「POIZON」の魅力を伝え、出店を募ることです。二つ目は、当社の、日本市場における業界の認知度を向上させることです。 「POIZON」の大きな魅力の一つは、4億人を超える圧倒的なユーザー数を誇る、中国のZ世代に支持されるプラットフォームに、日本国内での取引のみでリーチできることにあると考えています。 今回のブース出店を通して実感したのは、多くの日本の事業者が、販路拡大や越境ECへの展開を検討しつつも、「関税や通関の複雑さ」や「出店コストの高さ」に、高い壁を感じているということでした。日本の事業者が越境ECの展開において抱えている課題に対するソリューションとして、「POIZON」の存在をより一層広めていきたいと考えています。 ――「POIZON」への出店・出品メリットは? 出店者様のメリットは、今までに挙げたユーザー数などの他にも、APIによる一括連携が可能な点や、商品ごとに実際の購入者数や、リアルタイムの売れ行きを確認できる点は、他のプラットフォームにはない独自のメリットだと思います。実際の出店者様の中には、1日に1時間ほど商品リサーチを実施し、販売価格の調整や仕入れ商品の検討をすることで月間売上を数千万円向上された事例もあります。出店者様が多くのデータを活用いただき、短期間で大きな売上を創出できるプラットフォームであることは、当社の強みです。 2021年にPOIZONの日本法人が発足し、今年で約3年になります。出店から数カ月で、月商数千万を超えるような日本の事業者も少なくありません。 2024年10月からは、アメリカのユーザーに向けた販売も開始しました。すでに日本からも販売が加速しています。今後も出店者の方々のビジネス拡大に貢献できるよう、尽力してまいります。 固定費や初期費用などは一切かからないプラットフォームであるため、「一度商品を出品してみようかな」という、気軽な気持ちで出店をご検討いただけたら幸いです。 【越境ECセミナーを東京で開催】 12月5日には東京・日本橋で、POIZONによる「越境ECビジネスセミナー」を開催するという。具体的な成功事例の紹介や、実際に出店しているセラー(日本事業者)のトークセッションを行う。下記の「予約用フォーム」で申し込みを受け付けている。 <セミナー概要> 会場:TKPガーデンシティPREMIUM東京駅日本橋 ミーティングルーム6B 住所:〒103-0027 東京都中央区日本橋3-11-1 HSBCビルディング 日時:12月5日午後2時~午後6時 予約用フォーム: 問い合わせ先:info.jp@poizon.com 「POIZON」のホームページ:
「日本ネット経済新聞」記者 永井愛理