仮に清水エスパルスが来季J1で戦うとして「大丈夫?」。今季ホーム初黒星のモンテディオ山形戦で気になった“攻守の甘さ”【コラム】
最終局面のクオリティが…
2024年10月20日、今季ホームで無敗(13勝3分/38得点・9失点)の清水エスパルスがモンテディオ山形戦に臨んだ。勝てば他会場の結果に関係なくJ1昇格が決まる試合だったが、最悪の結果となってしまった。 【画像】まさにスタジアムの華!現地観戦する選手たちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介! 立ち上がりはルーカス・ブラガを軸に敵陣内でゲームを進めた清水も、20分過ぎに軽率なミスからディサロ燦シルヴァーノに決定機を与えるなどやや堅さが見られた。前半の決定機は32分の宮本航汰のヘッドのみで、リーグ5連勝と波に乗る山形の勢いに呑み込まれそうな時間帯のほうが多かった。 この日の清水は守備の緩さがやや気になった。GK権田修一の好セーブに助けられたから2失点で済んだが、危険なエリアで山形に縦パスを容易に通させてしまう点は仮に来季J1で戦うとして懸念材料だ。 攻撃もこの日は連係がいまひとつで、乾貴士を経由しないとチャンスが生まれないような状況が続いた。例えば70分にルーカス・ブラガがGKとの1対1をモノにできなかったように最終局面でのクオリティが高くなく、こちらも仮に来季J1で戦うとして「大丈夫?」と気になった。 75分にゴール前の混戦から得点源の北川航也が蹴り込んで待望の先制点を決めたにもかかわらず、その数分後に高橋潤哉の一撃であっさりと追いつかれ、さらに終盤の87分に後藤優介のヘッド弾で逆転されてしまったのはこの日の“ピリッとしない清水”を象徴していた。 IAIスタジアム日本平で今季最多の入場者(1万8284人)を記録した試合で今季ホーム初黒星を喫するとは、「情けない」(乾)。この日に露呈した”攻守の甘さ”を改善しないと、来季以降も厳しい戦いは続くかもしれない。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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