アン ミカ「切り替えるのが上手いだけ。基本的にはちゃんとネガティブ」上手な気持ちの切り替え方とは?
「被害者意識は負の感情を長引かせてしまう気がします」
――なかなかそういう感情を整理できず、長いこと引きずったまま生活していく人も少なくないと思います。 そうすると感情が忙しくなってしまいませんか?日々やることは沢山ある上に、ずっと辛い気持ちを抱え込んでしまうと今が疎かになってしまいますよね。 被害者意識を持つと、負の感情は長引く気がします。「こんなことされた」「こう言ったのに」「私ばっかり」という考えで傷にフォーカスすると、心の中に加害者を作ってしまう。そうするとその加害者に対しての恨みが大きくなり、傷が深く長くなる。悲しいかな、傷つけたほうは絶対に忘れるんです。ハラスメントもそう。人間関係の中でアクションを起こした側と起こされたと思っている側がいるならば、その気持ちと時間のとり残される差が生じてしまいます。とても悔しいことですし、自分の今が疎かになり、長く過去の傷を抱えてしまう。未来に向かうなら話し合ったほうがいいと思うタイプですね。 ――ストレートに伝えますか? 関係ない人に起こった出来事を相談するときは「愚痴はポップに」だけど、伝える人に対しては明るく言っても仕方がない場合もあるじゃないですか。その場合は、向き合い方は傷ついた内容によりますが、不安が募る前に少し気楽な話をした後、「こうしてもらったら嬉しい」「こうすると助かる」と前回のカレンダーにも書いている提案型できちんと伝えて、解消する道を探ります。内容によってはしっかり向き合って話すことも…。 ――別のインタビューで、このカレンダーを見て心の荷を下ろしてもらえたら、とおっしゃっていましたが、アン ミカさんが心の荷を下ろせる存在は何ですか? まずは旦那様の存在です。一生自分の味方でいてくれて、なんでも話せる。だけど甘いことばっかり言わない人で、時に厳しめですが、私を理解したコミュニケーションを取ってくれる、もう本当に天使みたいな人です。そんな味方がいるだけで最高。 あとは、両親が早くに他界しているので、目に見えないところにいる気がする、その存在ですね。自分がブレてしまっても中道に戻れる。この存在はすごく大きいです。 もう1つは、このカレンダーの言葉たち。周りの信頼できる人、聖書や仏教の本などから浮かび上がってくるありがたいお言葉。自分が助けてもらった言葉のメモがこのカレンダーでもあるので、私にとっても大事なカレンダーです。