タイのGMM&日本のLDH、業務提携の“希望”「これは、世界で売れる」両国のエンタメが融合する未来
GMM MUSICとLDHが「G&LDH」に託す狙いとは
遂にプレスカンファレンスが始まった。映画館の重厚な音響と巨大スクリーンを利用した映像を挟みながら行われるプレゼンは、さながらエンタメイベント。期待感が高まる。 GMM MUSIC最高マーケティング責任者のファーマイ・ダムロンチャイタム(ฟ้าใหม่ ดำรงชัยธรรม)、そしてHIROことLDH JAPAN代表取締役会長兼社長・五十嵐広行と、サプライズで登壇したNAOTOから「G&LDH」設立の狙いが発表された。 GMM MUSIC側の狙いとして語られたのは、以下の3点。 ・機会の向上(Upscale Opportunity) 日本とタイ、両国でデビューができ、成功を収めるチャンスが増える。デビュー後はそれぞれの会社がマーケティングを担うことで、可能性を高める。 ・クオリティの向上(Uplift Quality) 両国での練習を通じて質の向上を目指す(目標は「日本市場における成功」と言及あり)。 ・価値の解放(Unlock Value) 日タイの会社がタッグを組むことで、国境に制約されていた価値を開放し、両国で成功を収める (最重要と言及あり) 日本市場の大きさ、LDHのアーティストが持つパフォーマンス力を魅力と捉え、日本市場における成功を目指すと名言していたことが印象的だった。 続いてLDH JAPANから HIRO、NAOTOによるプレゼンテーションで明らかになったのは以下の狙いだ。 ・アジア市場への展開 ガラパゴス市場からの脱却。 ・GMM MUSIC・タイのアーティスト、クリエイターとの協働 ・LDH(日本)のオリジナリティをタイへ、タイからアジアへ 彼らの言葉から、ダンスパフォーマンスをコアバリューとするLDHのアーティストを、タイを通じてアジアへ、そして世界へと売っていきたいという思いが伝わった。そしてここからうかがい知れる、両者に共通する狙いは「合同練習等を通じたパフォーマンス力の向上」「タイ・日本両市場でのマーケティングリソースの相互提供」だと言えるだろう。