迷信だらけの筋トレのノウハウ、結局どれが正しいの?トレーニングする前に必要な考え方
厳密には正しくても、有益とは限らない
人は運動・筋トレについてあれこれ話したがりますし、「続けることが一番だ」とか「さあ、張り切って重いのを持ち上げよう」といった当たり前のこと以外にも、何かを言わなければと考えます。 だからこそ、ものすごく細かいところにやたらと目を向けるのです。 いくつかの研究で、有酸素運動を多く行なう人は筋力の向上がわずかに低いという結果が出ているからと、有酸素運動を「いっさい」やらないというリフターもなかにはいます(ちなみに、その研究結果に対する反応としては適切ではありません。事実というより迷信です)。 こうした姿勢から人々は、ごく基本的な栄養管理を試しもせずに、どのサプリメントが一番良いかとこだわったり、ジムで実際にアームカールをするわけでもないのに、どのカールのバリエーションがより効果的か調べたりするようになるのです。 結論を言えば、「あることが真実か否か」や「XはYより効果的か」といった終わりのない議論があったとしても、本当のところ、そんなことは大した問題ではありません。
人は自分が信じたいことを広める
トレーニングを巡る混乱には、明らかな虚偽情報から生まれたものもあります。たとえば、TikTokではインフルエンサーが古くからの迷信を繰り返しています。 体の一部分だけ脂肪を落とすことなどできませんし、また可能だったことなどありませんが、驚くほど多くの人が、部分的に脂肪を落とすのは可能だと平気で口にしたり、ほのめかしたりしているのです。 オーディエンスがそういった類いの話を求めているからです。時には、言っている本人さえそう信じ込もうとしています。 ──2021年7月4日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 翻訳: 遠藤康子/ガリレオ
ライフハッカー・ジャパン編集部