春高バレー 秋田令和が西彼杵に2-1で競り勝ち 強豪チームに「挑戦者として」気持ちで勝利
「ジャパネット杯 春の高校バレー」第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会第1日(5日、東京体育館)女子1回戦で、秋田令和(秋田)が西彼杵(長崎)に2-1で勝利した。主将の石川花菜(3年)は「苦しい展開になると想定していた。1セット目は自分たちのバレーができなかったけど、2セット目からは自分たちのバレーをできたので良かった」と振り返った。 高校総体8強の相手に対し、第1セットは、石黒麻紀監督が「焦りもあって、向かっていく気持ちが持てていなかった」と語るように、冷静さが足りずに13-25で落とした。巻き返しを狙った第2セットの前に、監督から「何もやっていないのに、後悔しないのか」と声をかけられ、自分たちのプレーを思い出した。石川がなかなか決めきれない場面では、168センチながらパワフルなスパイクが持ち味の佐藤優桜(3年)、大山凜(3年)、鈴木亜莉沙(1年)らが奮起。第2セットは25-23で競り勝ち、第3セットは25-22で勝ち切った。 今大会の組み合わせが12月1日に決定してから、前向きに考えられるようになるまで時間がかかった。相手は、高校総体ベスト8の強豪。石黒監督は、「何かと話題にもなっていて、知らない人はいないくらいの感じで。ちょっと厳しいかなと、最初はみんな思っていたと思う」と振り返る。そこから本番に向け、「挑戦者として、自分たちのバレーをやろう。まずは3年生中心となって、気持ちを作ろう」と石川を中心に取り組んできた。その結果、石黒監督も「同じ高校生だし、やってみないとわからない、という気持ちに変わっていった」と変化を実感。この日も、第1セットの流れのままいってしまうピンチの時に、全員で声を掛け合い、やってきたことを思い出して逆転につなげた。 2回戦に向け、石川は「しっかりブロックとレシーブを機能させて、自分が中心となってチームを盛り上げられるように頑張っていきます」と意気込んだ。