海なし県・奈良出身の女性が沖縄で追求「ごみ拾いダイビング」【つなごう沖縄】
RBC NEWS Linkでレギュラー放送中、SDGsについて考えるシリーズ「つなごう沖縄」。今回は、水中のごみ拾いを専門にしたダイビングショップをご紹介していく。 【写真を見る】海なし県・奈良出身の女性が沖縄で追求「ごみ拾いダイビング」【つなごう沖縄】 海岸に打ち寄せられる大量のごみ。プラスチックごみだけでも、1億5000万トン以上が世界中の海に存在していると言われている。 沖縄の海も例外ではなく、ビーチクリーンなど様々な取り組みが進められている。ダイビングショップを営む、東 真七水(あずま・まなみ)さんは、ある変わった保全活動を行っている。 ■東 真七水さん 「スキューバダイビングとごみ拾いを組み合わせた、「水中ごみ拾い」を専門としたダイビングショップをやっています」 新しいマリンアクティビティ「ごみ拾いダイビング」。取材に訪れた日は東京からの参加者とともに嘉手納町の海に潜り、ごみを拾った。 ■東京から初参加した吉田良祐さん 「前回沖縄に来たときに出会って、すごいなと思って。(東さんは)めっちゃ拾ってきますよ」 ■東 真七水さん 「海洋ごみの7、8割は陸から来ている。雨や風で飛ばされて川に入ってそこから海に流れ出すので、海洋ごみの原因は街中のごみです。ファンダイビングは個人で楽しむ要素が強いですが、ごみ拾いダイビングは大変なので一緒に協力してやっていきます」 潜る者同士が互いに助け合い、海底に沈んだごみを楽しく回収するのが、ごみ拾いダイビング。準備が整い、出発。 ■きれいな海に見えても・・・ ■吉田良祐さん 「宝探ししてきます!」 この日の海はほとんど濁りがなく、辺り一面のサンゴがきれいに見えた。しかし、よく見てみると・・・ごみがあった。 ペットボトルも落ちていた。プラスチックごみは海の生き物が飲み込む可能性があり、海洋ごみの中でも特に問題となっている。私たちがよく見かけるのは、海岸に打ち上げられた漂着ごみだが、水中にも実に様々な種類のごみがある。海底には、バイクや自転車まで沈んでいた。こうした大きなごみは、生き物の住みかになっている可能性があるほか、引き上げるさいに危険が伴うため、ごみ拾いダイビングでは拾えない。 ■東 真七水さん 「海の底にもごみが沈んでいることを調べていくなかで知って、水中のごみを拾いたいと思いながらダイビングを勉強した」 奈良県出身の東さん。スキューバダイビングで沖縄の海に魅了され、きれいな海を守りたいと、水中ごみ拾い専門のダイビングショップをオープンした。 東さんが大切にしているのが、「楽しいごみ拾い」だ。 ■東 真七水さん 「楽しい、という視点でごみ拾いを広めることで、興味を持ってくれる人が増えるのではないか」 「最初は疑いの目でみんなに見られていたけど何年も発信して、自分も楽しみながら伝えることで、「楽しい」って言う方が増えたし、「やったことないけどやってみたい」という声をもらった時に、信じてやってきて良かったと思います」 今回初めてごみ拾いダイビングをした吉田さんは・・・