宗山塁か、スラッガーか――。西武ドラフト1位の最適解はどっちだ? 【12球団ドラフト指名予想】
「宗山塁1位」「スラッガー1位」のそれぞれのメリット
現在、ファンの1位指名に対する意見は、スラッガー獲得か大学生NO.1ショート・宗山 塁内野手(広陵-明治大)の獲得かで二分されている。西武の一番の課題は、数年後に1年通して活躍できる主力級の野手を育て上げることなので、どちらも正解だと考えられる。 まず宗山を勧める理由を考えてみたい。西武不動の遊撃手であり、主将も務める源田の後継ぎにふさわしい実力を持っている。東京六大学通算104安打、10本塁打、打率.334。芸術的な守備に加え、今年の大学生ショートでは最も打てる選手であり、NPBの世界でも打率3割前後、二ケタ本塁打は毎年残せる力があり、守備でもゴールデングラブ賞常連候補のショートに成長する可能性がある。早生まれの源田は32歳の選手たちと同世代で、近い将来、スピード低下、守備力低下が予想される。宗山指名の選択肢は十分にアリだ。ただ、すでに広島が1位指名を公表しており、競合は必至。競合してまでも指名するのか。指名直前まで結論が出ることはなさそうだ。 続いてスラッガーの獲得はどうだろう。打撃タイトル上位に入るスラッガーが育てば、西武の得点力は大きく上がる。僅差の試合が少なくなれば、投手陣の負担も減り、成績が良化する可能性が高い。 指名候補は青山学院大の西川 史礁外野手(龍谷大平安)、大阪商業大の渡部 聖弥外野手(大商大)の2人になる。西川は本塁打量産タイプ。打撃練習から圧倒的な飛距離を見せる。1年目から二ケタ本塁打を放った阪神の森下 翔太外野手(東海大相模-中央大)の大学時代と比べても見劣りする点はない。うまく嵌まれば、1年目から二ケタ本塁打は期待できるだろう。一方の渡部は打率と打点を稼ぐタイプ。右中間にも本塁打が打てて打撃の幅が広い。この2人は1年目から一軍でかなりの打席数を与えるべきだろう。 宗山、西川、渡部……。とにかく野手を1位指名し、早急にブレイクさせることが西武復活の最低条件だ。