人気作家を「スパイ」指定 アクーニン氏、ロシア法務省
ロシア法務省は12日、人気作家で日本文学研究者のボリス・アクーニン氏をスパイとほぼ同義の「外国のエージェント(代理人)」に指定した。ウェブサイトで公表した。ウクライナでの軍事作戦に反対し「ロシア軍に関する不正確な情報を拡散して否定的印象を形成した」などと説明している。 アクーニン氏は本名グリゴリー・チハルチシビリ。現在はロンドンを拠点に活動しており、ウクライナ侵攻に反対してきた。 昨年12月には侵攻に関し不適切な発言があったとの理由でロシア出版大手が著書の出版停止を表明。金融監視庁は同氏を「テロリスト・過激派」のリストに掲載し、治安当局が捜査開始を発表した。(共同)