夏の甲子園、49校を「強豪校」撃破数で紹介(上)
6日に開幕する夏の甲子園、各都道府県大会を勝ち抜いた49校が今年も暑い戦いを繰り広げる。みなさんも地元やふるさとのチームの活躍を心待ちにされていることだろう。ここでは出場49校を紹介していくのだが、この原稿ではよくあるチーム打率、チーム防御率といった予選でのチーム成績や、A~Cの総合評価という形ではなく、「強豪校にどれだけ勝っているか」という視点で紹介を行いたい。 ただ「強豪校」といってもその定義はさまざまだ。そこで今回は「強豪校」を、「2000年以降に春か夏の甲子園に出場したチーム」と定義し、49代表が昨秋以降に戦った全公式戦で何チームの強豪校から勝利しているかを調査した。 なお調査の対象試合は昨年秋の都道府県大会(以下「秋」)、秋の地区大会、神宮大会、選抜、春の都道府県大会(以下「春」)そして今回の夏の予選(以下「夏」)の6大会。 以下、勝利数の少ない順に49校を1校ずつ紹介していきたい。 【その1】 強豪校からの勝利数0勝~3勝…表1参照 ■茨城/霞ヶ浦 0勝 秋は準々決勝で敗退、春は2回戦の守谷戦で敗れ、強豪校との対戦は一度もなかった。夏も県内の強豪校である常総学院や藤代とは対戦がなく、秋以降初めての甲子園出場経験校との対戦は決勝の日立一戦だった。 ■埼玉/花咲徳栄 0勝 秋に準決勝で浦和学院、春は準々決勝で聖望学園という強豪校と対戦し敗れている。夏はその聖望学園、浦和学院がともに対戦直前の試合で敗退、その聖望学園に勝った松山と、浦和学院を破った白岡に勝って代表校となった。 ■島根/石見智翠館 1勝(勝利した強豪校:立正大淞南)※以下()内は勝利した強豪校名 秋は初戦敗退、春も地区予選での1勝のみと振るわなかったが、夏は準々決勝で夏2回出場の強豪校・立正大淞南を破り、準決勝では秋に敗れた大社、決勝では秋8強、春4強の大東に勝って甲子園出場を決めた。 ■北北海道/白樺学園 2勝(帯広三条、旭川実) 秋は準々決勝で札幌日大、春は準決勝で駒大苫小牧と南北海道の強豪校に敗れたが、秋以降の公式戦で北北海道の学校には全勝している。夏は2010年夏代表の旭川実との決勝となったが13-4で圧勝した。 ■青森/三沢商 2勝(聖愛、八戸学院光星) 夏に八戸学院光星、聖愛を破って29年ぶりの甲子園出場を果たした。八戸学院光星は秋の東北大会4強、春の東北大会準優勝、聖愛は秋、春ともに東北大会で8強と2校とも東北でもトップクラスのチーム。この2校相手に別々の先発(八戸学院光星戦は野田投手、聖愛戦は冨田尭投手)の完投で勝っており投手力はかなりのレベルだ。