横瀬駅「夜の駅前食堂」が1周年 週替わり店主スタイルで週1営業
西武鉄道横瀬駅に併設する「駅前食堂」で毎週火曜夜に営業する「夜の駅前食堂」が11月7日で1周年を迎えた。(秩父経済新聞) 【写真】相席をして仲良くなる客も多いという 2021年10月から、地域商社「ENgaWA」(横瀬町横瀬)が運営している同店。9時~17時に観光案内所や土産品の取り扱いも兼ねて食事やカフェとして営業。昨年4月からは月曜・水曜・金曜に6時~9時のモーニング営業も行っている。 夜営業のきっかけは、元横瀬町地域おこし協力隊の石黒夢積さんからの提案だったという。同協力隊の鈴木七海さんと石黒さんとENgaWAボランティアの高橋あおいさん3人で店に立ち、役場職員を対象とした試験営業から開始。当時は月1~2回の頻度で営業をしていたが、現在は毎週の営業となり、開店と同時に毎週来店する客もいるという。同町が掲げる「チャレンジする町」をテーマに、ENgaWAに所属する11人の協力隊や店の営業に挑戦してみたい町民など、「週替わり店主」のようなスタイルで営業している。 毎月店に立っているメンバーの一人、赤岩麻里さんは横瀬町出身。大学時代は地方創生の研究を行い、今年4月から地元へUターンして協力隊に着任した。実家が宿泊業を営んでいたこともあり、料理は以前から好きだったという。「私が営業する日は毎回アルコールをテーマにしており、先月はワインだったので食事はイタリアンにした。今月は日本酒に合う和食といった形でペアリングを考えてメニューを決めている。店主によって提供するメニューは全然違うし、店頭の掲示板やSNSに店主が発表されて、それを見て集まる客層も全然違う」と赤岩さんは話す。 来店していた横瀬町在住の浅見翔平さんは「仕事の繁忙期に、20時過ぎに通りがかったら店に電気がついていて、客が入っていたので気になった。残業が途切れたタイミングで訪問してから、毎週のように来店している。地域おこし協力隊のメンバーとも顔見知りになり、もう一つあるENgaWAの拠点で開かれていたビアガーデンに行くきっかけにもなり、交友関係が広がった」と話していた。 鈴木さんは「毎週来てくれるお客さまや店主を選んで来てくれるお客さまもいる。初対面のお客さま同士でも相席になったり席替えをしたりして、いつの間にか仲良くなり、エリア898やチャレンジキッチンENgaWAやLab横瀬(旧LAC横瀬)とも異なる新しいコミュニティーが生まれている」と話す。 営業は火曜の18時30分~22時。
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