ロッテの高野脩がプロ初白星 「ブルペンデー」で吉井監督通算100勝目
ロッテ 10-0 中日 ◇ 柔道の背負い投げのようなフォームで真上から投げ下ろす。捕手のミットは見ていない。2番手で三回から登板したロッテの高野脩が打者を翻弄(ほんろう)。「真っすぐも、変化球の調子も良かったので、強気に攻めることができた」。2回⅔を無失点に抑え、2年目でプロ初白星を手にした。 独特のフォームは、高校1年夏の甲子園大会で見た投手のフォームを「カッコいい」とまねしたのがきっかけ。「思いっ切り腕を振っているだけ」と角度のついた球を武器に、四回は3者連続三振を奪うなど好投をみせた。 この日は、先発予定だった佐々木が右上肢のコンディション不良で離脱し、救援陣で継投する「ブルペンデー」を決行。得意の戦法で監督通算100勝を挙げた吉井監督は「横山、高野、広畑で6回2失点というのがはじめの計画。それ以上の投球をしてくれた。ブルペンデーが100勝目というのは自分らしい」と満足そうだった。(神田さやか)