インボイス「対応できている」と思っているのは経営者だけ? 社内は険悪なムード
消費税納税を正しくおこなうために導入された「インボイス制度」。社内のルールが大きく変わりました。対応が求められているのは、経理部だけではありません。 【概要資料2枚】取材して得た、インボイスに対する会社員の声を要約して見る 業務によっては、大量の見積書や注文書を細かく確認する必要があります。多くの方が重荷に感じているのではないでしょうか。 そこで本記事ではインボイスが良いか悪いかは抜きにして、インボイス制度実施で混乱する社内に注目します。「ちょっとズレているかも?」な会社員たちの声を聞いてみましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
キレる社員1:インボイスは経理のせいだと思って怒りをあらわにするパターン
新しい制度を組織に導入する際に、不平不満をいう人は必ずでてくるもの。政府に対しての不満の声もあると思います。 ところが、インボイス制度の導入で怒りを爆発させている社員の矛先は、想像の斜め上をいく方向に向いていました。 社内で誰がインボイスについて旗を振るのかといえば「経理部」の方ではないでしょうか。会社の経理を取り扱うわけですから、仕方がないかもしれません。 いざ、インボイスが始まると経理部へのクレームが爆発。「なんでこんな制度導入したんだ!」「業務量が多くてやってられない!」と不平不満の声が上がったようです。 確かに、業務量が増えたのはわかります。気持ちもわかります。ですが、インボイス制度は経理部が導入を決定したわけではないんですよね。
キレる社員2:インボイスは職場内の教育者のせいだと思って怒りをあらわにするパターン
職場内でも、インボイス教育担当者にクレームをつける方もいます。職場内の教育担当者は、経理部ほどインボイスに詳しくないことがほとんど。 「説明が全然わからない!」「納得できない!」「仕事が終わらなかったどうするの?」と不平不満のオンパレードになることも……。もはや不満の矛先が、インボイス制度に対してではなく、教育者に向くことがあるようです。 わかりやすく説明するための努力は必要です。しかし、教育担当者に仕事がはかどらないことを言われても困ってしまいますよね。