日本最南端のスキー場、3季ぶり再開 「フカフカで滑りやすい」
台風被害で営業を休止していた日本最南端のスキー場「五ケ瀬ハイランドスキー場」(宮崎県五ケ瀬町)が20日、3季ぶりにオープンした。再開を待ち望んでいた県内外のスキーヤーやスノーボーダーが初滑りを満喫した。2025年3月上旬まで営業する。 スキー場は町の第三セクターが運営する。22年9月の台風で被災した周辺道路の復旧工事を進めていた。20日は現地で式典があり、小迫幸弘町長は「再開の日を迎え感無量。多くの方々に来てもらいたい」とPRした。 この日、午前7時の気温は氷点下5・5度、積雪は約20センチで、ゲレンデのコンディションは良好。カラフルなウエアを着た利用客は、白銀の世界で鮮やかなシュプールを描きながら滑降を楽しんだ。 鹿児島県姶良市から来た大工、大工園颯太さん(23)は「眺めがきれいで雪もフカフカで滑りやすい」と笑顔を見せた。 スキー場は熊本県境、九州中央山地国定公園内の向坂(むこうざか)山(標高1685メートル)の頂上付近に位置する。晴れた日は阿蘇山や九重連山も眺望できる。今季は21~22年の入場者数を約5000人上回る3万人を目指す。問い合わせは同スキー場(0982・83・2144)。【重春次男】