【UFC】ライトヘビー級王者ペレイラがプロハースカとの再戦で2R、左ハイTKO勝ち! 2度目の王座防衛に成功
2024年6月29日(日本時間30日)、米国ネバダ州ラスベガスのT-Mobileアリーナにて『UFC 303: Pereira vs. Prochazka 2』が開催された。 【写真】左フックだけじゃなかった必殺の左ハイ(※KO動画あり) メインイベントは、「UFCライトヘビー級選手権試合」として、王者アレックス・ペレイラ(ブラジル)vs.挑戦者イリー・プロハースカ(チェコ)の再戦が組まれた。 アレックス・ペレイラ(36)は、GLORY史上初の二階級同時王者で、現UFC世界ライトヘビー級王者&元UFC世界ミドル級王者。UFCライトヘビー級に転向後3勝0敗。 2023年11月のイリー・プロハースカ(31)との「UFC世界ライトヘビー級王座決定戦」で2R KO勝ちで王座につくと、2024年4月の前戦でジャマール・ヒルを1R、左フックでKOに下し、初防衛に成功している。 対するプロハースカは、元RIZINライトヘビー級王者で、2022年6月にペレイラの師匠グローバー・テイシェイラを5R リアネイキドチョークで下してUFC同級王者に。負傷による王座返上後、ペレイラと王座決定戦でKO負け。2024年4月の前戦でアレクサンダル・ラキッチを2R TKOに下し、再起を果たしていた。 ▼UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ 5分5R 〇アレックス・ペレイラ(ブラジル)11勝2敗(UFC8勝1敗)※UFC4連勝 204.5lbs/92.76kg [2R 0分13秒 TKO] ※左ハイ→パウンド ×イリー・プロハースカ(チェコ)30勝5敗(UFC4勝2敗)204.5lbs/92.76kg 前日のフェイスオフでは、赤くペイントした顔で両手を前にプロハースカと向き合い、視線を合わせるペレイラ。そのペイントの色は動物や自然から採り入れたもので、その力を自身に取り込むのだという。 インタビューでは「フィジカルもメンタルも準備は出来ている。マジックはない」と言い切り、最後はポルトガル語で「炎」を意味する「シャーマ」と語った。 退場時にプロハースカは公式カメラに、フェイスオフの印象を聞かれ、「彼は何か念を送ってきた。彼の目にそれが見えた。何らかの術をかけようとしていた。でも関係ない。私は真っ新だ。気にしない。私はただピュアなパフォーマンスを見せて、誰がベストかを証明する。それは私だ」と語っている。 ブラジリアンマジックパワーとサムライスピリットの戦いの様相も呈してきたライトヘビー級戦は、5分5Rの王座戦で行われる。 先に入場の挑戦者プロハースカ。王者ペレイラはマット上のプロハースカに花道からいつものように矢を放つ。そのペレイラをマット上で待ち構えるプロハースカ。 1R、オーソのペレイラにサウスポー構えから入るプロハースカ。そこに左カーフを蹴るペレイラ。オーソになるプロハースカに右カーフも打つペレイラ。 サウスポー構えになるプロハースカはオーソに戻して左ハイ。左から右。ペレイラの右の打ち返しはかわす。左ジャブを突くペレイラは右ミドル! レベルチェンジのフェイントから後ろ手のノーモーシヨンのストレートを狙う。 ペレイラの左をかわして組んだプロハースカ。金網まで押し込むとペレイラはボディにパンチ。右で差し上げクラッチを組むが、ペレイラは右手で顔にパンチ。ともにヒザを突き、ペレイラが突き放す。 左ジャブで前に出るペレイラは右ストレートもかわすプロハースカだが、右カーフを2つもらう。さらにペレイラは左フック! プロハースカの左の前進に合わせて下がりながらダウン奪うもホーン。 2R、プロハースカのダメージはいかに。オーソからペレイラは細かくスイッチして左ハイ! ミドルの蹴りをすくいに行ったプロハースカだが、その上を左足がテンプルをとらえ、プロハースカが後方にダウン! パウンドでレフェリーが間に入った。無意識に立ち上がろうとするプロハースカだが、試合は決着。2R 0分13秒 TKO勝ちでペレイラが王座防衛に成功した。 試合後、ペレイラは「(短期間だったが?)勝つと言っていた。どう勝つかは分からなかったが予定通りだった。(今後について)今回のようなこともあるから機会を掴んでいくだけ。(ヘビー級は?)将来そうなるかもしれない。UFCが望むなら。ファンが望むように。ファンがお金を払ってくれるから。シャーマ(炎)はポジティブにもネガティブにも使える」と語った。