「パンデミック条約」反対集会に1万人超、拡散する陰謀論 強制接種、その情報はどこから?「光の戦士」発言も
反ワクチンの陰謀論は、新型コロナ禍によって以前とは比べ物にならないほど広まった。いくつもの団体やグループが乱立して、それまで政治活動をしたこともないような人々を巻き込んで拡大してきた。最近の特徴は、保守活動家だった人々が運動を組織化している点だ。「反パンデミック条約」は、昨年末から反ワクチン運動の最重要課題となっている。 5月の集会では保守系の団体が主催者側に本格参入し、反ワクチン運動は一気に保守的な色彩を帯びた。日本に限らず、陰謀論は強いナショナリズムを伴ってきたが、それが鮮明になった形だ。 小林節氏が集会に参加したのは、護憲運動と反ワクチン運動をつなげる接点にもなりかねず、衝撃だった。反省しているのであれば、それをしっかり表明し、自らも発信してほしい。