朝日中(富山)の取り組み視察 部活地域移行でスポ庁
全国で中学校部活動の地域移行が進む中、スポーツ庁の担当者が6日、先行的な取り組みを展開している富山県朝日町朝日中学校を視察した。国の改革推進期間(2023~25年度)後の方向性について、文部科学省の検討会議が中間とりまとめを発表するのを前に、現場で実践例や課題を確認した。 町では国に先駆け、21年度に朝日町型部活動コミュニティクラブを設け、平日と休日を通じて朝日中の運動、文化系の9部活動で地域移行を推進している。 この日は、スポーツ庁地域スポーツ課の竹河信裕課長補佐が訪れ、同校に併設された町文化体育センターでバスケットボール部やソフトテニス部などの地域クラブ活動を見て回り、指導者から実情を聞いた。竹河課長補佐は「学校規模を考えると、生徒が九つのスポーツから選べること、地域クラブ活動が放課後に実施されていることが特徴的だった」と話した。 文科省は8月、木村博明朝日町教育長ら委員29人で構成する実行会議を立ち上げ、26年度以降の改革方針を取りまとめている。12月10日に開く会合で中間報告を行い、「地域展開」への名称変更▽26~31年度を次期改革期間に設定▽受益者負担と公的負担の在り方の検討-などを盛り込んだ案を示す。