住民ら「お手上げ状態」 膝上まで浸水、夜に避難 与論町で記録的大雨
8日から9日にかけて記録的な大雨となった鹿児島県与論町では各地で建物の浸水や道路の冠水被害が発生し、夜中に避難を余儀なくされる住民もいた。雨が落ち着いた後は被害の片付けに追われた。 茶花のスーパー「ショッピングプラザトップ本店」では浸水被害があった。志摩晴文代表(69)は「8日昼の雨では浸水しなかったが、夜の雨で浸水し、朝出勤したら店内の商品が膝上ぐらいの高さまで浸かっていた。商品は捨てるように手配している」と話し、店内に入り込んだ泥の清掃や商品の片付けに追われていた。 東区の平田幸司さん(48)は「自宅そばを流れる川が氾濫して床上浸水してきたところで決意し、9日午前3時半から7時ごろまで母親を連れて公民館に避難した。怖いというよりお手上げ状態で、雨がやむのを待つしかなかった」と振り返った。 同町立長のサザンクロスセンターと隣接するゆんぬ体験館は雨が激しくなった8日午後に浸水し、臨時休館。職員によると、その日で水をかき出して帰宅後、9日深夜の雨で再度浸水し、同日も片付けに追われたという。両施設は10日まで臨時休館を決めた。