九番目の打者がカープ優勝のカギ?【川口和久のスクリューボール】
余裕が油断に
3月26日の試合で3安打を放った広島・森下
この原稿は開幕2戦が終わった時点で書いているが、川口的サプライズが2つあった。 1つは3月25日の開幕戦、1対8からのヤクルトの逆転勝利だ(対阪神。京セラドーム)。流れを変えたのは、5点差で先発の藤浪晋太郎から齋藤友貴哉につないだ8回の阪神の継投だろう。あそこは岩崎優でよかったんじゃないかと思う。 結果論で言うわけじゃないよ。昨年の王者相手の開幕戦、しかも藤浪で勝てば、必ず勢いがつく。あそこはガチガチの策で勝ちにいくべきだった。もう少し点差があれば、9回も新外国人のケラーが楽に投げられたし、仮に岩崎が打たれて負けてもナインは納得できたと思うしね。5点差の余裕が油断につながったかなと思う。 もう1つはうれしいサプライズだが、広島の2戦連続の2ケタ得点勝利だ。俺はある番組でカープ優勝を予想し、その条件を「開幕ダッシュ」としていた。まだ2試合とはいえ、それがズバリ的中だからね。名前が読みづらい新人・末包昇大(すえかねしょうた)の活躍やサード・坂倉将吾がハマったこともあるが、カギを握ったのが・・・
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週刊ベースボール