パリ五輪でもっとも注目を集めた競技は? 五輪特集のアクセスランキングを分析
バレーは男子人気が爆発、サッカーは4位に後退
注目度という点では今大会、最も大きな伸びを見せたのが3位のバレーボールだ。東京大会の12位から大幅にジャンプアップ。男女ともに残念ながらメダルには届かなかったものの、特に男子は石川祐希、西田有志、髙橋藍などスター選手が揃い、直前のネーションズリーグでは過去最高の2位。パリオリンピック開幕前には世界ランキングも2位に浮上するなど、52年ぶりのメダル獲得へ最高潮の盛り上がりとなった。オリンピック本番でもバレー男子の人気、注目度は衰えるどころか、ますます上昇していったことがこのPV数の伸びからも分かる。10月から始まる国内バレーの新リーグ「SVリーグ」にも大きな注目と話題が集まりそうだ。 同じ人気球技でも対照的だったのは今回4位にダウンしたサッカー。東京大会の2位から順位を落とすことになった。男女ともにメダルに届かなかったのはバレーと同じだが、なぜ今回逆転する形となったのか。男子で比較すると、サッカーは世代別のU-23代表であるためニューフェースの選手が多く、また久保建英やオーバーエイジの知名度が高い選手が不参加となったことで、人気急上昇の選手が勢ぞろいしたバレー男子ほどには事前の注目度が高まらなかったのかもしれない。もちろん、サッカーは男女ともに日本時間で夜中のキックオフと視聴しづらい時間帯だったこと、さらに東京大会では男子が3位決定戦に進出したものの今回は男女ともに決勝トーナメント1回戦敗退と、試合数が単純に少なかったことも影響しただろう。
「メダルを取る(可能性の高い)競技が見たい」というファン心理
今大会、バレーの例が顕著であるようにPVを通して見えてきたことの一つは、「メダルへの期待の大きさ」=「メダルを取る(可能性の高い)競技が見たい」というファン心理がそのままPVの数字に表れているということ。また、国内リーグの規模や人気はサッカーの方が上だと思うが、オリンピックではバレーや卓球の方が上回ったように、普段の人気がそのまま反映されるというわけでもない。そして柔道もトップ5圏内をキープ。これも阿部一二三、詩兄妹などの知名度が高く、メダル獲得を大いに期待されていたからだろう。 同じように、スポーツクライミングがPV数で11位、スケートボードが12位と1ケタ台に迫る数値を記録した。ゴルフ、バレー、サッカーなどと比べると、日本ではまだ“メジャー”とは言えないかもしれない。しかし、スポーツクライミング、スケートボードともにメダル獲得の好成績を実際に挙げた事実はあるものの、メダル候補が多かったことで大会前から話題となり、PV数は競泳を追い抜く結果となった。