パリ五輪でもっとも注目を集めた競技は? 五輪特集のアクセスランキングを分析
7月26日から8月11日までの17日間にわたって開催されたパリオリンピック。日本代表選手団は海外開催の大会では最多となる金メダル20個を獲得し、また銀12個、銅13個も含めて総メダル数45個も海外開催の大会では過去最多となった。花の都で躍動した選手たちの活躍に寝不足になったというスポーツファンも大勢いたのではないだろうか。 スポーツナビではパリオリンピック特集ページにおいて全競技・種目の試合速報、ニュース、コラム、ハイライト動画などを配信。その中でより多くの注目を集めたのはどの競技だったのか。ページビュー(PV)数からその傾向などを分析していきたい。
ゴルフがトップ 松山英樹&山下美夢有が最後までメダル争い
スポーツナビのパリオリンピック特集で最多PVを記録した競技はゴルフだった。前回の東京オリンピックでは野球・ソフトボール、サッカー、卓球に続く4位から今回順位を3つアップした。要因として考えられるのは、第一に日本時間16時からラウンドスタートと、時差をあまり感じずに観戦できたこと。そして、男子の松山英樹が初日から首位争いを演じ最終的に銅メダルを獲得、また女子の山下美夢有も1打差及ばずに4位だったものの最後までメダル争いに加わるなど、男女合計8日間を通して日本選手が上位で競っていたことが大きく影響したか。ゴルフはもともと人気の高い競技ではあるが、上記の要因が組み合わさり、普段はゴルフを見ない人に対しても注目度がより高まったと考えられる。
五輪での卓球人気は顕著も首位は逃す
一方、ゴルフに次いで2位のPV数をマークしたのは卓球。東京大会の3位を上回り、オリンピックでの卓球人気の高さをあらためて示すものだ。しかし、東京大会首位の野球・ソフトボールが五輪競技から外れ、サッカーが順位を落としていることから十分に1位を獲得するチャンスはあったがゴルフの後塵を拝した。夜中の3時スタートという試合はいくつかあったが、メダルマッチの女子団体決勝は22時台、男子団体3位決定戦も17時台など観戦しやすい時間帯だったため、時差のせいだけとは言い切れない。となると、やはり大きな誤算となったのは混合ダブルスがまさかの1回戦敗退を喫したことか。東京大会では伊藤美誠・水谷隼ペアが日本史上初の金メダルを獲得して大きな話題となった。今大会の早田ひな・張本智和ペアにもメダルの期待が集まっていただけに、もし順当に勝ち上がっていればPV数はもっと伸びていたものと予想される。 また、卓球の試合日程の後半がレスリングとかぶったこともPVが伸び悩んだ要因の一つと考えられそう。レスリングは今大会、女子に加えて男子も大躍進を遂げ、金8・銀1・銅2のメダルラッシュ。この活躍もあってレスリングはPV数が東京大会よりも増加、順位も15位から9位と1ケタ台にアップしていた。