味も思い出も“最後に1粒”…「チェルシー」販売終了へ 街の人たちの声は…
日テレNEWS NNN
約半世紀にわたり愛されたキャンディー「チェルシー」の販売が終了されることが明らかになりました。 ◇ 主婦(60代) 「残念ですね、なくなっちゃうの」 主婦(80代) 「びっくりしちゃった、ずっとあると思っていたから」 惜しまれる声が多いのは、今月いっぱいで販売が終了する予定の明治のキャンディー「チェルシー」です。 主婦(70代) 「だって、みんな、なじみがあるじゃん。名前聞いただけでわかるわけじゃないですか」 チェルシーといえば… 主婦(60代) 「『ホラ、チェルシー、もひとつチェルシー』で最後に『あなたにもチェルシーあげたい』って」 主婦(40代) 「もひとつチェルシー」 アグネス・チャンさん、PUFFY、CHEMISTRYなど有名アーティストが代々歌ってきたCMを覚えている人も多いのではないでしょうか。 ◇ チェルシーが発売されたのは、今から53年前の1971年。定番のヨーグルト味やバター味に加え、さまざまな味がこれまで販売されてきました。 2002年度の売り上げは約25億円でしたが、顧客ニーズの変化などもあり、20年後には売り上げが約5億円と5分の1に減少。販売規模の低迷もあり今回、販売を終えることになったのです。 主婦(60代) 「遠足のときなんかには持って行っていたなという。自分が小学校(の頃)ですかね。ヨーグルト派とかバター派とか、好きな味が分かれていた」 長く売られていることから、昔の思い出もよみがえります。 主婦(80代) 「子どもたちにもよく買ってあげたわね」 「もう60すぎが子どもですから、その子どもたちに小さい頃(あげていた)」 中には… 主婦(40代) 「(終了を)知っていたのできのう買いました。ヨーグルト味、最後になめたいなと思って」 最後に「もひとつチェルシー」を求める人もいました。 その影響か、都内の菓子店では、店に商品を並べてから1時間もたたずに袋タイプは売り切れになっていました。 残っている箱の商品も補充が続けられていました。 二木の菓子 第一営業所 松澤大店長 「横から引き出すタイプのキャンディー、今あまりない。これが最後じゃないかな、横にスライドしてというのは。最後まで箱が残って食べるというのはなかなかない」 懐かしさが残るパッケージ。 二木の菓子 第一営業所 松澤大店長 「今日だけで200個くらい出ているんじゃないですかね。昔からあるお菓子がなくなっちゃうと、みんな買いに来ますね」 慌てて買いに来た人は、チェルシーへの思いがあふれます。 会社員(50代) 「買えなくなったとしても、自分の心と舌触りや感覚や味わいというのは、今後も忘れることはないと思います」 時代を越えて、今もなお愛され続けるチェルシー。生産はすでに終わっているため、それぞれの店舗で在庫がなくなり次第、販売を終了するということです。