【速報】国の重要文化財「中家住宅」で火事 近くで燃やした枯れ草から「飛び火」延焼 奈良・安堵町
枯れ草が燃え広がって、国の重要文化財に燃え移った可能性があります。29日午後1時20分ごろ、奈良県安堵町窪田にある民家の住民女性から、「枯れ草を燃やしていたら、かやぶき屋根に燃えうつった」と消防に通報がありました。 【画像を見る】屋根が燃えた重要文化財 煙が上がっている中、消防がホースで消火活動 警察や消防によりますと、かやぶき屋根の門、約100平方メートルが全焼し、隣の敷地にある国の重要文化財である「中家住宅」の主屋のかやぶき屋根からも煙が出ていました。 当初、燃やしていた枯れ草から、重要文化財に延焼したということです。 消防車などおよそ19台が出動し、消火活動に当たっています。負傷者はいないということです。
◆国の重要文化財「中家住宅」
奈良県によりますと、中家住宅は主屋・新座敷・表門などが国の重要文化財の指定を受けています。 二重の濠に囲まれた江戸時代初期の建物で、武家作りと農家作りを兼ねた形がみられるもので、全国的に見ても数少ない建造物だということです。 ほかにも美しい調度品や建具類、11の炊き口を持つかまど、1576年から代々伝わる梅干しとつぼなど、珍しいものが多く保存されている文化財だということです。