10年間にわたり毎日動画をアップ!”究極のビール女子”天野麻菜が選ぶ「至高の5/3650杯」
至高の5杯③ アサヒ生ビール黒生(マルエフ)(’22年2月20日) 「黒ビールって、一口が重くて、コーヒーのような濃厚な味がするから、チビチビ飲むものという認識でした。口の中にとどまる感じで、クリアな味が好きで喉越しを楽しみたい私の趣味とは違うなってずっと思っていて。その私が初めて美味しいって思えた黒ビールがマルエフの黒なんです。ずっとビール好きの仲間に『マルエフの黒は美味しいから飲んでみて』って薦められていただいてたのですが、1ヵ月くらい飲むのをためらっていたんです。 それがあるとき、帰宅途中に寄ったコンビニで出会ってしまって『神様が飲めって言っているんだな』と仕方なく手に取り、帰宅してから飲んでみたら……『うまっ!』と声が出ました。しっかりとした味わいなのに、全然しつこくないんです。口の中に残らない。ハーフ&ハーフに近い感じかな。これは黒ビールを“飲まず嫌い”している方におすすめです!」 至高の5杯④ ナギサビール(’14年12月31日) 「500本は飲んだ」というナギサビール 「南紀白浜(和歌山県)にブルワリーがあるビールなんですが、母が大好きでよく現地の工場まで飲みに行っていたんですよ。もう何回もナギサビールの動画はアップしていますけど、初登場は早くて、それこそ10年近く前かな? このビールが私の日本のクラフトビール初体験でした。水にこだわっていて、『天然水で造るとこんなに違うんだ』って感動したのを覚えています。 シャワーでもそうじゃないですか。井戸水だと体が水の衣に包まれる感じがしますけど、水道水は体になじまないというか、反発する感じがします。痛いというか。初体験は母が送ってくれたナギサビールのギフトセット。アメリカンウィートとペールエールのセットだったんですけど、ペールエールが美味しくて感動しましたね」
至高の5杯⑤ ウッドミルブルワリー(’20年12月27日) 「ウッドミルブルワリーは京都で’18年に産声を上げたマイクロブルワリーなんですが、なんと立ち上げたのは『ホワイトビールの会』会員の辻本大和さんなんです! もともと京友禅染の事業をやっていた方なんですが、地元の木(ウッド)挽(ミル)町を盛り上げるべく、ビール会社を興したのだそうです。 写真の『ペールエール』も美味しいですし、ホワイトビールの『はっさくホワイト』がまた絶妙です。単なる柑橘系の爽やかなビールではなく、味わい深くてしっかり味が残る逸品で、’19年の『ジャパン・グレートビア・アワーズ』で銀賞に輝いています」 ビール動画をアップし続けて10年が過ぎたが、いまだ「ビールのCMに出る」という夢は叶っていない。それでも「究極のビール女子」としての仕事のオファーが舞い込むようになったという。「このインタビューもそうですけど」と笑った後に、天野さんは”続行宣言”をした。 「ビールを10年飲み続けても健康! これは私が身をもって証明しました(笑)。悪酔いしないのはビールの魅力ですよね。これだけ味わい深く、いろいろな料理に合わせて楽しめる幅広いお酒ってなかなかないですよ。キンキンに冷えた一杯も美味しいですが、先日訪問したタップルームで出されたポンプで注ぐ常温のビールがまた秀逸だったんです。注ぎ方ひとつでまた全然別物になるし、ビールって可能性がえげつないですよ。 先日、母と兄と家族水入らずで飲みました。3人ともビールが好きなので、家族が揃うと自然とビアバーに行きますね。幸せだなぁってシミジミしました。母はちょくちょく上京しては東京の友達とビールを飲みに行くんですけど、私がこの挑戦を始めたことで知った『都内のビールの美味しいお店を教えて』って頼りにされています(笑)。コレ、何の苦行だよって思ったこともありましたけど、もうしばらく……続けようと思っています!」 10年間の挑戦によって、彼女は“おカネに代えられないギフト”を得ているように本誌には見えた。吉報を待ちながら、天野麻菜は今日も喜びに満ちたグラスを傾ける。
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