あわや事故!“映え”な大鳥居を求めて『危険な横断』が頻発...車が行き交う道路を無理やり渡る人々 理由は「近くから撮ろうと思ったくらいの話」 対策しても飛び出す状況に宮司困惑
危険なのになぜ渡る?「近くから撮ろうかなと思ったくらいの話」
それでも続く命知らずな行為。なぜこうまでして渡りたいのでしょうか。道路を横断していた人に話を聞きました。 「神社の写真を撮ろうと思って。近くから撮ろうかなと思ったくらいの話です。(Q車にひかれそうになっていなかったか?)ひかれそうにはなってなかったです。(Q見ていて危なかったが?)なるほど。すみませんでした、それは」 「子どもがいたので怖かったのはありますけど、タイミングを見てという感じですね」 インスタグラムに上がっている白鬚神社の写真を見ると、鳥居全体がきれいに映ったものや、湖のぎりぎりまで近づいて撮影されたとみられるものが多く投稿されています。 こうした“映え”な写真を道路の手前から撮影することは難しいようで…。 (横断せずに撮影した人)「ガードレールが邪魔でだいぶひどい…ひどいというかよくわからない写真になってしまいました。(Qここからでは撮りにくい?)道路を渡ったら危ないということなので。控えめに後ろから撮ろうとするとなかなか難しいですね」 画角にどうしても納得できないのか、道路を無理やり渡って写真を撮る人が後を絶ちません。
「展望台」や「外国語で注意喚起するスピーカー」で対策するが…
こうした状況に神社側も手をこまねいているわけではありません。3年前には、地域のボランティア団体の協力を得て展望台を建設。ここから鳥居全体の写真がきれいに撮れるようになりました。 (白鬚神社 高橋敬一宮司)「今となりましては高島市内で有数の利用数を誇るスポットになりました」 また、3か国語の看板で外国人観光客にも横断の危険を呼びかけます。さらに、人が近づくと外国語で注意喚起の音声が流れるスピーカーも設置。ところが... (記者リポート)「ガードレールがない場所で写真を撮れるのはあそこだけだからでしょうか。道路を渡って写真を撮っています」 看板は目に入らなかったのでしょうか。話を聞くと… (香港から訪れた人)「(Qあの看板は見た?)はい、とても危ない。(Qでも渡った?)いい写真が撮りたかったんだよ、だから渡ったんだ」