大院大高が甲子園Vの大阪桐蔭、履正社、興国破り春初制覇!プロ注目・今坂幸暉「価値ある優勝」
<高校野球春季近畿地区大会大阪府予選:大院大高4-1興国>◇12日◇決勝◇大阪シティ信用金庫スタジアム 【写真】プロ注目の今坂のかっこいい野球カード 大阪桐蔭と履正社の「大阪2強」を破る快進撃を続けていた大院大高が決勝で興国を破り、春の大阪大会で初制覇を果たした。 大院大高にとっては甲子園優勝経験のある3校を倒しての大阪頂点。プロ注目で主将の今坂幸暉(ともき)内野手(3年)は「大阪桐蔭と履正社の両方を倒して、最後に興国という名前のあるチームを倒したのは価値ある優勝かなと思う。うれしいのひと言」と喜びを爆発させた。 初回に1点を先行されたが、4回に今坂が「追い込まれていたので次につなごうという意識だった」と右前適時打を放ち、同点に追いついた。さらにチャンスは続き、4番中山悠紀内野手(3年)の勝ち越し打など4得点で一気に試合をひっくり返した。背番号1を背負う前川琉人投手(3年)も9安打を浴びながら1失点と粘って完投勝利を飾った。 今坂は5回にも安打を放つなど4打数2安打1打点。今大会は打率5割とチームを大阪の頂点にけん引した。 辻盛英一監督(48)も今坂を絶賛。「あいつ、すごいですね、やっぱりね。チャンスでの集中力が1人だけずばぬけていて、チャンスであいつに回したら絶対に点が入る雰囲気がチームにある」と周囲にも好影響を与えているとたたえた。 大院大高は春は大阪初制覇。25日から兵庫・明石トーカロで開催される近畿大会への出場権を手にした。今坂は「近畿1位を取って、夏にいい形で迎えたい」と意気込んだ。 ◆大院大高 関西経済学院商業高校として1959年(昭34)に創立された私立校。63年から現校名で野球部は59年創部。甲子園出場は96年春のみで8強入り。夏は18年北大阪大会で準優勝が過去最高成績。主なOBは元阪神江夏豊、元南海筒井良紀、元中日金子丈ら。所在地は大阪府吹田市岸部南2の6の1。角田聡校長。