名古屋・広沢市長が定例会見 南海トラフ臨時情報での一時調査を受け「引き続き地震への備えを」
名古屋市の広沢一郎市長は14日、市役所で定例記者会見に臨んだ。13日夜に宮崎県沖で発生した最大震度5弱の地震を受けて発表された南海トラフ地震臨時情報(調査中)について、昨年8月のような「巨大地震注意」には至らず調査は終了したが、「いつ(南海トラフ)地震が発生してもおかしくない状況に留意して、今後も引き続き地震への備えを行ってほしい」と市民に呼び掛けた。 【動画】名古屋・広沢一郎市長が定例会見(2025年1月14日)
「慣れてくるのが危惧」として備え呼び掛け
気象庁が13日午後9時55分に臨時情報(調査中)を発表し、名古屋市では関係職員が登庁して警戒。午後11時45分に調査が終了し、市も警戒態勢を解除したという。 広沢市長は今回の対応について「(「調査終了」や「注意」「警戒」など)追加情報が出されるまでの間は、できればステップが上がっていく心構えを持ち、各自で警戒レベルが上がったときの行動をあらかじめ取っていただければ。それが解除された場合は事なきを得たということで通常に戻っていただければいい」と述べた。 一方、昨年8月に続いて実際の巨大地震にはつながっていないことで「慣れてくるのが危惧される」とした上で、「南海トラフ地震は必ず来る。できれば家族間で話し合いをして自分たちの広域避難場所はどこかなどの確認や、備蓄はどうなっているかなどを情報共有していただきたい」と呼び掛けた。
LA大火災「できることないか聞いてみたい」
アメリカ・ロサンゼルスでの大規模火災について、名古屋市として支援するかどうか問われると、「距離的に離れているので救援隊を派遣してというようなことはあまり現実的ではないと思うが、それでもできることはないか、関係者や当局に聞いてみたい」と述べた。 名古屋市とロサンゼルス市は1959(昭和34)年に姉妹都市提携を結び、歴代の市長が互いの市を訪問するなど交流を図っている。 (関口威人/nameken)