残り6戦は角田裕毅の最終昇格テスト!マルコ博士が高評価「今こそローソンと比較する時。角田はどこでも速く、一貫性がある」レッドブルの1席は「もうなんとなくわかっている」
2024年シーズンの残り6戦は、24歳の角田裕毅(RB)がマックス・フェルスタッペンの2025年のチームメイトになるための対決となりそうだ。 シンガポールGP以降、レッドブルは成績不振のダニエル・リカルドとの契約に含まれるブレイク条項を発動し、リアム・ローソンを起用することになった。角田裕毅は2025年の契約をすでに確定していたため、RBは来季のフルラインナップを早めに整えたというのが一般的な見方だ。 ■1シートを巡って三つ巴の戦い しかし、ヘルムート・マルコ博士は、フェルスタッペンの来年のチームメイトには「理想的には若いドライバー」を希望していると認めている。「重要なのは、フェルスタッペンをキープすることで、理想的には若いドライバーを我々のジュニアプログラムからのチームメイトとして配置することだ」とマルコは『ORFチロル(ORF Tirol)』に語った。 つまり、レッドブル・レーシングでフェルスタッペンの隣のシートを、ペレス、角田裕毅、ローソンが競うことになる。 「昨年ローソンがユウキより何レース速かったかはわからないから、今こそユウキと比較すべき時だ。我々は二人のどちらが速いのかを見極めたい」とマルコ博士は語った。 もし角田裕毅またはローソンがレッドブル・レーシングに昇格すれば、RBのシートはアイザック・ハジャーに開かれることになる。 ■明らかに成長した角田裕毅が最有力候補か? マルコは、2025年のレッドブル・レーシングとRBのラインアップがどうなるかはすでに「なんとなく」わかっていると述べつつ「でも、もう少し様子を見よう」と語った。 「誰もがユウキがかなり改善したことは気づいている。彼は感情のコントロールが上手くなった。以前は暴言を吐くとスピードを失っていたが、それが一番心配だった」 「でも、それは過去のことだ。彼はどこでも速く、一貫性がある」 「若いドライバーが再び注目されている。我々の若手ドライバーとの取り組み方は各チームが真似て、メルセデスは(キミ)アントネッリ、ハースは(オリバー)ベアマンを起用し、素晴らしい3レースをこなしたフランコ・コラピントもシートを獲得することを願っている」とF1での若手の活躍に期待を寄せた。