NHKが「紅白歌合戦」に出場させたい歌手が一目瞭然…業界関係者が「歌手別視聴率」に注目する理由
なぜ、明菜は出ないのか?
年内解散が決まっていたSMAPが外れた16年(第67回)は、初の大トリを務めた嵐が43.7%でトップを獲得。SMAPと“看板グループ”交代劇となった。活動休止前のラストステージとなった20年は「嵐×紅白 2020スペシャルメドレー」で47.2%を記録し、これも歌手別トップ。12回の出場で3回のトップを記録した。 そして、17年(68回)のトップは、翌年9月での引退を電撃発表していた安室さん。16年のリオ五輪中継のテーマ曲「Hero」を熱唱し48.4%を記録した。 「安室さんといえば、97年(48回)の紅白では産休前、最後のパフォーマンスで初のトリを務め『CAN YOU CELEBRATE?』を熱唱。歌手別トップの59.1%を記録しました。復帰した翌98年(第49回)も涙ながらに同曲を歌い64.9%で歌手別トップ。99年(50回)以降、安室さんの視聴率を超えた歌手はいません」(先の記者) 18年(第69回)は企画出演ながら最後の歌唱順という、〝究極の大トリ〟のポジションに起用されたサザンオールスターズが「希望の轍」と「勝手にシンドバッド」を披露し45.3%でトップだった。サザンは35年ぶりのNHKホールでのパフォーマンスとなり、ボーカルの桑田佳祐(68)は紅組で出場した松任谷由実(70)にキスをしたり、企画出演の北島にマイクを渡すなど、ステージ上で大暴れし盛り上げた。 嵐が活動休止に入った21年(第72回)以降、いずれも大トリと務めたMISIA(46)、福山雅治(55)、MISIAがトップを獲得したが盛り上がりに欠け、視聴率が伸び悩むのも納得だった。 「かつて、09年と12年(第63回 )に矢沢永吉さんを特別枠で出場させましたが、いずれも歌手別視聴率はトップ10に入りませんでした。今年、本格復帰を果たして出演が待望されている中森明菜さんにしても、注目された02年と14年(第65回 )にはトップ10入りせず。NHKはそのあたりもしっかり考慮して出場歌手の人選をしているはずです」(先のレコード会社関係者)
デイリー新潮編集部
新潮社