中国が米国を厳しく非難、台湾の頼総統によるハワイ立ち寄り巡り
（ブルームバーグ）： 中国はバイデン米政権に対し、台湾問題に関して慎重に行動するよう警告した。台湾の頼清徳総統が太平洋島しょ国歴訪に際し、ハワイに立ち寄ったことを受けたもの。
11月30日にハワイに到着した頼総統は、同州のグリーン知事の歓迎を受けた。頼氏は今回の外遊について、「価値観外交の新時代」だと出発前に語っていた。
中国外務省は12月１日の声明で、頼氏のハワイ経由を許可したとして米国を厳しく非難した。中国は台湾を自国の一部と見なしており、台湾の国家化を示唆するあらゆる公式な接触に激しく反発している。一方、台湾政府は中国のこうした主張を否定している。
中国は対応措置として、頼氏が台湾に戻る６日前後に台湾周辺で軍事演習を実施する可能性が高いと、ロイター通信は台湾などの安全保障当局者の見方を基に報じていた。
台湾の大陸委員会は30日の声明で、最近の中国とロシアの軍事協力を挙げ、地域の平和を損なっているとして中国を非難した。
原題：China Condemns US Over Hawaii Transit by Taiwan President Lai（抜粋）
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Trista Xinyi Luo
