「その1球を僕は見逃さなかった」巨人・阿部監督 期待を寄せる井上温大に激怒した真意とは
首位・広島に対して1ゲーム差に迫っている2位・巨人。その中で著しい成長を遂げているのが高卒5年目の左腕・井上温大投手です。 【画像】巨人・阿部監督「カープにしがみついていきたい」 中日との投手戦制しカード勝ち越し 菅野智之が快投で12勝目 去年まで通算1勝だった井上投手は、今季20試合に登板し防御率3.08、7勝4敗。自身5連勝中と頭角を現しています。 そんな好調の井上投手ですが、7月27日のDeNA戦で投じた1球に阿部慎之助監督が激怒しました。1-0で迎えた3回、2アウト1、3塁の場面で佐野恵太選手を迎えると、初球を外角に外した井上投手。すると、この1球を見た阿部監督は杉内俊哉投手チーフコーチのユニホームの袖を引っ張り、「行ってこい!」とマウンドへ行くように指示。
この指示の真意について巨人元監督・高橋由伸さんに聞かれると、「フワッと(力を)抜いて投げたんですよね。1球だけだったんですけど、その1球を僕は見逃さなかった」とコメント。 怒って「放送禁止用語くらいのことは言った」という阿部監督。「次のボールに対して何の意味もなくなってしまう。全力で投げて『ボール』と言われるのと、スッと投げて『ボール』と言われるのは全然違うんですよ」と説明すると、高橋由伸さんも「バッターからすると違うね」「無駄な一球はない」と共感しました。 『ボール球でも全力で投げること』を井上投手へ助言した阿部監督。「若いしこれからたくさん勝ってもらわないといけないピッチャーだから」と、期待を寄せるからこその厳しい言葉でした。 (8月23日放送の日本テレビ『news zero』を再構成)