不燃ガス発生で乾燥炉爆発 中央発条、業績予想未定に
ばね製品を手がける中央発条は30日、トヨタ自動車の完成車工場停止につながった藤岡工場(愛知県豊田市)の事故について、爆発した乾燥炉と燃焼室をつなぐダクトのフィルターが粉じんで詰まり、不燃ガスが発生したことなどが原因だと発表した。現時点で業績への影響を見積もるのは困難とし、2024年3月期の連結業績予想を未定とした。 事故は16日昼過ぎ、自動車の足回りに使う「シャシばね」の製造ラインで発生。フィルターの目詰まりにより燃焼室内が高温になったが、燃焼室を停止せず操作を続けたところ不燃ガスが発生し、乾燥炉内に流入。バーナーの火が引火した。