洒落?真剣?崖っぷちのカブスファンはヤギの呪いを解くためにどう奮闘?
メジャーのワールドシリーズ第4戦が29日(日本時間30日)にシカゴの本拠地、リグレーフィールドで行われ、インディアンスが7-2でカブスを下し、対戦成績3勝1敗で68年ぶりのワールド王者に王手をかけた。71年ぶりの本拠地1勝を狙ったシカゴは、初回に先制したが、守備の乱れや、サンタナのソロ、キプニスの3ランなどを浴びて逆転負け。ついに王手をかけられてしまった。 カブスのワールドシリーズ制覇は1908年が最後。カブスが、ここまで世界一から見放されているのには、「ヤギの呪い」があるからだと面白おかしく言われている。1945年にワールドシリーズに進出したときに、ビリー・シアニスさんがペットのヤギを連れて試合を観戦しようとした。しかし、臭いを理由にヤギは入場を拒否された。怒ったシアニスさんは、「カブスは二度とワールドシリーズに勝てないだろう」と、恨み節を残して以来、バッタリと、ワールドシリーズに出られなくなったのだ。 だが、カブスファンは黙って指をくわえてヤギの呪いにかかっていたわけではない。長年にわたってファンたちはヤギの呪いを解こうと様々な試みを続けてきたのだ。 先日、MLB公式ページが、そのファンの涙ぐましい努力とユーモアのセンスの歴史を伝えた。 記事によると、1945年にヤギを連れてきたシアニスさんは、カブスを許してヤギの呪いを解こうとしたという。しかし、シアニスさんは、カブスの世界一を見ることなく、1970年に他界。その後、シアニスさんの甥のサム・シアニスさんが、呪いの解除のため、ヤギを連れてカブスの本拠地リグレーフィールドにやってきている。それも、1度だけではない。1973年、1984年、1989年、1994年、1998年、2003年と、6度にわたってヤギを連れてきたそうで、その際、カブスは入場を許可しているのだが、ヤギの呪いが解けないままに、2003年、リグレーフィールドでは、また新たな事件が発生した。