【直前解説】2024年のスパは8時間のスプリント耐久に! レギュラー陣集結のTEAM ETOILEは表彰台なるか【EWC2024】
6月8日(土)のFIM世界耐久選手権(EWC)第2戦「スパ8時間耐久ロードレース」。日本で7月に開催される第3戦「鈴鹿8耐」を含むEWCシリーズの戦いだが、このラウンドでフル参戦チームの勢力図も見えてくるだろう。そんなスパ8時間の開催直前の今、レースの見どころや注目チームをピックアップしてレポートしたい。 【画像】2023年のEWCスパ24時間をギャラリーで見る(8枚) 文/Webikeプラス 編集部
スパラウンドの基本情報とレースの見どころ
開催地はベルギーのスパ・フランコルシャン。二輪レースのコースは一周が6.985km(四輪レースは7.004km)、コーナー数が20あり、アップダウンが激しいレイアウトで高速コースなだけに攻略が難しいサーキットだ。 四輪レースでは馴染み深いスパ24時間レースやF1ベルギーGPが開催される地だが、EWCのスパラウンドは2022年から10年契約でカレンダーに復帰を果たした。また、2022~2023年の2年間は24時間レースとして開催されたが、今年は24時間から8時間に短縮。シリーズはル・マンとボルドールは24時間、鈴鹿は8時間と変わりはない。 また、EWCとしては1973年から2001年までリエージュ24時間として同地で行われていた過去があり、シリーズから外れてもレースは2003年まで続けらていた。しかし、現代のマシンでは直近2年間のデータしかなく、さらに今年は24時間から8時間と変わったためにレースペースも異なるため、別の戦略が必要になることだろう。 タイムスケジュールは6月6日(木)にプライベートプラクティス、6月7日(金)にフリー走行、予選1回目、予選2回目、6月8日(土)に決勝レースがあり、走行は3日のみ。公式セッションとしては金土の2日のみという短いレースウイークとなる。上述の通り決勝は土曜日開催のため、観戦日はお間違えのないように。
ワークス勢のエントリーは変わらず。過去2年のポールはYAMAHA、優勝はBMWとYAMAHA
ポールポジションは2年連続でYART YAMAHAが獲得しており、2番手がBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM、3番手はYOSHIMURA SERT MOTUL、4番手はF.C.C. TSR HONDA Franceとトップ4まで同一の並びだ。 決勝においては2022年のトップ3がBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM、TATI TEAM BERINGER RACING、F.C.C. TSR Honda France。2023年はYART Yamaha Official EWC Team、F.C.C. TSR Honda France、BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMだ。そのため、予選でも決勝でもYAMAHAとBMWが速いことが今年も予想される。 第2戦スパ8時間のエントリーは全37チームで、34チームが年間エントリーチームだ。ワークス勢のライダーラインアップに変更はなく、開幕戦ル・マン24時間を制したYOSHIMURA SERT MOTULはグレッグ・ブラック、エティエンヌ・マッソン、ダン・リンフットを擁する。 YART YAMAHAはニッコロ・カネパ、マービン・フリッツ、カレル・ハニカ。F.C.C. TSR HONDA Franceはジョシュ・フック、マイク・ディ・メリオ、アラン・テシェ。KAWASAKI WEBIKE TRICKSTARはグレゴリー・ルブラン、クリスチャン・ガマリノ、ロマン・ラモス。BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMはマーカス・ライターバーガー、シルバン・ギュントーリ、イリヤ・ミハルチクだが、登録順が変わりライターバーガーがブルー、ミハルチクがレッドの腕章をつける。 補足しておくと、8時間レースのため第4ライダーの登録はない。 使用されるバイクは1000ccのスーパースポーツでヤマハ、ホンダ、スズキ、カワサキといった日本国内メーカー。そしてBMW、アプリリアといった海外メーカーのマシンだが、今回はドゥカティを使用するチームはエントリーしなかった。