30系アルファードに、まさかの55型ディスプレイ 「20分の眠り」をパナソニックが変える!
ウェルビーイング + キャビン
東京オートサロン2024の会場で、55型の後席用ディスプレイを装着した先代アルファードに出会った。 【写真】先代アルヴェルに55型ディスプレイ どんな感じ?【東京オートサロン展示車】 (10枚) 日本で“VIPの脚”として地位を築いているのが高級ミニバンたち。 先ごろレクサスLMに後席用48型ディスプレイが設定されて話題となったが、こちらはもっと大きい。透過型の55型ディスプレイを前席・後席の間に設置しているのだ。 リアシートに身を預けると、さながらホームシアターといった感じで、会場では実際に車内に入って体験することができる。 それだけではない。 じつはこのクルマ、車室空間サービス「ウェルキャビン」を提案するパナソニック オートモーティブシステムズの出展車両なのだ。 「ウェルキャビン」というのは、映像・音響・振動・照明・香りという五感に響く環境をコントロールし、移動時間を豊かなものにするパナソニックの新技術である。 どうしたらクルマの中で快適に過ごせるか…、仕事に集中できる環境とはどんなものか…。 パナソニックが人の研究で培ってきた様々なデータを組み合わせて、後席の空間・移動の時間に付加価値を与えようというのだ。
パナソニック流のパワーナップ?
カスタマーとして考えられるのは、分刻みのスケジュールをこなすビジネスエグゼクティブたち。 彼らの毎日を追い掛けたところ、移動中は「次の仕事に向けて頭をすっきりさせたい」というニーズが存在していることがわかった。 20分の仮眠(パワーナップ)の効果は多くの読者が知るところだろう。 「ウェルキャビン」では、クルマの中で“もっと質の高い仮眠”が取れると考えればいい。 運転はドライバーに任せ、われわれは後席に座り、手元の端末を操作してみよう。 例えば「パワーリセット」というアイコンを選択すると、頭をすっきりさせるためのモードが始まる。 リラックス/スリープ/アウェイクという3つのフェーズで構成されているから本格的だ。 「リラックスフェーズ」 深い森を辿る映像と照明・音・香りで没入感を高め、リラックスした時間を過ごす 「スリープフェーズ」 湖畔の静かな眠りをイメージした抽象的な映像と波の音に包まれながらうたた寝 「アウェイクフェーズ」 生命感のある森の映像、リズミカルなBGMに合わせてシートが振動して、快適に目覚める