シビック・タイプR-GTでの初優勝に「こんなに素晴らしい週末はない」と野尻智紀。松下信治「運で倍返し」【スーパーGT第4戦GT500決勝会見】
8月4日(日)に静岡県小山町の富士スピードウェイで開催された2024スーパーGT第4戦『FUJI GT 350km RACE』の決勝レース。前戦鈴鹿から2カ月ぶりとなったレースでGT500クラス優勝を飾った8号車ARTA MUGEN CIV IC TYPE R–GTの野尻智紀と松下信治が今大会を振り返り、次戦への展望を語った。 【写真】100号車に追いつかれ「『このままではいかんな』と思った」と語った松下信治 ■野尻智紀/第1スティント担当 「僕のスティントはJ SPORTSの放送でも話したとおり、ARTAというと途中どっかで歯車が狂ったりと過去にはあるのですが、それを寄せ付けないギャップや『8号車が勝つんだ!!』という雰囲気も作りたいと思っていました」 「終始フルプッシュで100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTの牧野選手を離すために走っていました。結果、思ったとおりにギャップも広げられたので、自分のスティントとしては最大限やれることはできたかなと思っています」 「松下選手との初のポール・トゥ・ウイン。こんなに素晴らしい週末はないのかなと感じました。僕たちふたりはかなり昔からの知り合いなので、チームワークも信頼関係も抜群だと思っています! この先ふたりでさらなる良いレースを経験して行きたいです」 「(次戦への展望)次の鈴鹿は松下選手が得意なコースと聞いたので、今回は僕が松下選手のフォローを、次戦は松下選手に力を借りようと思っています。少しでも松下選手に走りが近づけるように、自分のポテンシャルを上げていくことで結果に繋がるよう頑張ります」 ■松下信治/第2スティント担当 「表彰台に上がれそうで上がれないレースが何度か続いた分、今回は運で倍返しの優勝ができてありがたいです」 「レースについてはファーストスティントの野尻選手のペースが良くて、2番手との差を『ピットイン中に何かが起きても大丈夫だろう』と思えるくらい広げてくれたのが一番大きかったな、と思っています」 「僕のスティントは周回数が多く、そして暑かったのでタイヤの摩耗具合も予測できませんでした。最初は落ち着いていこうと思っていて、ペースも100号車に比べると遅かったのもあり、ミラーに100号車が映った途端『このままではいかんな』と思いペースを上げ始めました。その後はクルマも素直にペースを上げてくれたのでコントロールしながら良いレースができました」 「(次戦への展望)意外とこれで僕たちがウエイトが重くなったわけではなく、さらに鈴鹿はウエイトの影響が大きいコースでもあると思っています。ですから、予選に強いシビック・タイプR–GTの強みを最大限に活かし、ウエイトが重い人たちよりも前にいかなければならないと感じています」 [オートスポーツweb 2024年08月04日]