WBCで大谷ルール採用の見解。危惧されていた二刀流が可能になる?!
実は、これらの故障防止のための球数制限や休養日制限のルールは、アメリカのリトルリーグやハイスクールベースボールで採用されているものと同じで、ほぼ同じような文言が特別ルールとして記されている。当然、この年代の選手では二刀流選手も多いのだが、登板後、野手としての出場は可能となっている。 つまり日本では、「大谷が投げた後に野手としても中4日使えないけれど、どうする?」と、騒動となっていた特別ルール問題も、アメリカの常識にあてはめればそれこそナンセンスで、投手としては休養日を作らねばならないが「野手としては休養日なしで出場できる」という解釈が当たり前だったのである WBCの第一回優勝メンバーの里崎智也氏も、「大谷が投げた後に中4日間も野手としても使えないのならばチームの戦い方が大きく変わる。1勝が非常に大事になるので、投手か野手か、どちらを選ぶかとなれば投手だけの起用になっていたのかもしれない。メジャーリーグ主導の大会のため、大谷ルールは採用されないと思っていたが、大谷の二刀流がOKの見解が取られるとすれば大きなプラスだろう」という。 今回のWBCの正式な大会特別ルールの発表は年明けになりそうだが、前大会までの同じルールで特別な記述がない限り、大谷の二刀流には制限は加えられないだろう。そうなると、3月7日の開幕戦のキューバ戦で大谷が先発起用されるとすると、翌日のオーストラリア戦からは、DHもしくは代打でスタンバイすることが可能になる。2次ラウンドに進んだ後は、中4日で先発するのか、中6日で先発するのかによるが、いずれにしろ先発しないゲームでも打席に立つことができる。他国からの抗議などを受けないために、NPBサイドは大会本部に正式見解を確認しておくべきだが、V奪回を狙う侍ジャパンにとって大谷ルールの適用は、大きな追い風となりそうだ。