50年近く培った技術応用、スズキが量産化目指す「電動モビリティベースユニット」の特徴
スズキが「電動モビリティベースユニット」の提案を強化している。50年近く培ってきた電動車いすの技術を応用し、配送や農業、土木建設など多様な業界の足回り製品として提案。現在数十社と製品化に向けた検討を進めており、数年後の量産化を目指している。 【写真】電動車いすの技術を応用した「電動モビリティベースユニット」 同ユニットは左右で独立した2モーターで駆動し、段差や坂道、不整地・泥道などの路面状況でも高い走破性を発揮し安心して活用できる。自動車をけん引できる力があり、重い荷物の運搬も可能にした。 試作機の大きさは長さ920ミリ×幅600ミリ×高さ400ミリメートル。100キログラム積載時の登降坂角度は約8度。連続走行距離は約30キロメートル。自動車や電動車いす製造で培った防錆・防水・防塵機能なども特徴だ。 「当社が信頼性の高い『足』を提供し、協業先に『上物』を作ってもらうことで開発負担を軽減できる。人手不足などの課題解決に貢献したい」(次世代モビリティサービス本部)としている。