【“風呂敷”が世界中で人気!?】NYタイムズの記事きっかけに注文殺到 コンパクトなのに1枚で万能!ゴミを出さない“SDGs”の観点から注目
いま、日本の伝統品「風呂敷」が世界中で話題を呼んでいます。 日本では「ほとんど使ったことがない!」という人も少なくない印象ですが・・・きょうから使ってみたくなるかもしれません!
京都市中京区にある風呂敷専門店『むす美』では、いま問い合わせが殺到しているといいます。 (取締役・山田悦子さん)「(オンライン注文が)前の月の5倍、500件ぐらいの注文が押し寄せてきて、私たちもすごくびっくりしました」 日本では、古くから物を包んで持ち運ぶときなどに使われてきた「風呂敷」ですが、世界で注目を集めるきっかけとなったのは・・・ (山田さん)「去年の11月にニューヨークタイムズ紙で取り上げてもらったことがあるんですけど、それで広く知っていただいたなと」
去年のクリスマス前にアメリカのニューヨークタイムズ紙が取り上げたこちらの記事。 通常であればプレゼント用の包装紙は大量のゴミとなりますが、見出しに書かれたのは「“ゴミを出さない”ギフトラッピング」という“SDGs”を大切にする、多くの外国人の心を射止めました。 (山田さん)「(ラッピングが)紙だとどうしてもゴミになって捨ててしまったりがあるんですけど。風呂敷の場合繰り返して使えるので、世界中で環境に対してすごく意識が高まっている中で、日本には捨てないラッピングがあるんだという」
―――「中身だけでなく、包む布も大切にする」 そんな日本の文化が受け、いまでは店に来るお客さんの6割近くが外国人だそうです。 (イギリスから来た客)「ビューティフォー!アメージング!美しい生地で物を包む文化は私たちの国にないわ。日本の素晴らしい文化だと思うわ」
お店で販売する風呂敷は、なんと約500種類。斬新なデザインが従来のイメージを一新し、SNSをきっかけに日本の若者の間でも注目を集めています。
(山田さん)「SNSでバズったんですけど、これバッグなんです。ここにマグネットがあって、パッと開く。マグネットが付くと閉まる」 (記者)「すごく楽ですね」 (山田さん)「(風呂敷の)両端を結んでいるだけなんですよ」 結び方を工夫するだけで、風呂敷が大きなバッグに! “真結び”という、左右の引きに強い結び目をつくると、ほどける心配もないんだとか。