ルーマニア―コソボが異例の後半ロスタイム打ち切り 政治問題でサポーターが選手挑発、乱闘も
15日(日本時間16日)にブカレストで行われたサッカーの欧州ネーションズリーグ、リーグC2組のルーマニア―コソボが後半ロスタイムで異例の打ち切りとなった。 0-0で迎えた後半49分、両チームの間で乱闘が発生し、コソボの選手とスタッフがピッチから引き上げた。約1時間後、ルーマニアの選手たちだけがピッチに立った状態で、主審が試合再開と終了の笛を立て続けに吹いた。UEFAは打ち切りの理由について説明せず、後日詳細を報告するとしている。 08年にセルビアからの独立を宣言したコソボをルーマニアは独立国家として承認しておらず、両国は政治問題を抱える。9月にコソボの首都プリシュティナで行われた試合では、ルーマニアのサポーターが「コソボはセルビアだ!」と何度も叫び、試合がたびたび中断。試合はルーマニアが3-0で勝ったが、コソボ協会が運営責任で罰金処分を科されていた。 この試合でも地元ルーマニアのサポーターから「セルビア」との叫び声が聞こえて騒ぎが起こり、コソボの選手たちも挑発するポーズをしていたという。一方的に引き上げたコソボの棄権とみなされれば。試合結果はルーマニアの3-0での勝利となる。