「フィッシング詐欺」の手口が、ヤバめに進化中!「ヤマト運輸を装ったメール詐欺」が巧妙すぎて腹が立ってくやしい!…引っかかった人とは
「12000円ほどの商品を買われていました。パッと見て違和感を覚えて、すぐに確認しましたが、やっぱり私が買ったものではなかったです」
クレジットカード会社の補償があり金銭的には事なきを得たが、大きなショックを受けた、と言う。 「騙された私がいけなかったんですが、人がバタバタしてるタイミングを見ていたような騙し方には本当に腹が立って……。カードも再発行になってしまって凄く面倒でした。それ以後は、どこから来たメールであってもリンクは絶対タップしません」 ほのかさんに続いて話を聞かせてくれたのは、銀行からのメールを装った詐欺に引っかかったという会社員の向出杏梨さん(仮名/20代)。 「いつも使っている銀行から受け取るものに見た目がそっくりなメールでした。だから、全く疑わずに読んでしまったんです」 メール内容は「決済情報の確認が必要」というお知らせだった、と杏梨さん。 「決済情報の確認が必要って、よく考えると意味がわからないのですが、何となく緊張感がある文面だったのですぐに対応しなくちゃいけないように思えて……」 特に不審に思うこともなく、杏梨さんはメールに添付されたリンクを押し、飛んだ先でログイン情報・個人情報を入力してしまったという。 「入力したまま放置していると、後日本物の銀行から利用通知が届きました。そこで初めてさっきお話ししたメールが詐欺だったことに気づいたんです」 クレジットカードが不正利用され、その明細を見て初めて詐欺被害に遭ったことを知った杏梨さん。 杏梨さんが被害に遭った金額は果たしていくらだったのか。また、取材する中で登場した「シルバニアファミリー・プレゼント企画詐欺」とはどのようなものなのか? 【後編はコチラ】へ続く。 取材・文/中小林亜紀 PHOTO:Getty Images ※この記事は取材に基づいていますが、取材対象者保護の観点から必要に応じて編集を加えておりますことをご理解ください。