【うつ病で休職→復職当日】かけるべき言葉とは?「がんばれ」の代わりに伝えたいこと【作者インタビュー】
SNSでメンタルや生きづらさを題材にしたイラストと言葉を発信しているなおにゃんさん(@naonyan_naonyan)。うつ病と適応障害で会社を休職した経験があり、当時は「うつになって恥ずかしい。逃げるようで情けない」と感じていたものの、今では「休職して本当に良かった」と心から思っているそう。 【漫画】「がんばれ」は禁句?本編を読む コミックエッセイ「うつ逃げ~うつになったので全力で逃げてみた話~」は、そんななおにゃんさんの実体験をベースに描いた作品。病気から、会社から、果ては日本からも全力で逃げた1年間をお届けする。今回は、復職当日「みんなの前でがんばりますって挨拶して」と言われたなおにゃんさん。しかし、いっぱいいっぱいな現状のなか、「これ以上がんばれないし、嘘でもそんなことは言えない」と混乱した彼女は、会社のトイレにこもり号泣してしまう。 ■「がんばれ」がNGな理由と代わりの言葉 うつ病の人に「がんばれ」と言うのは禁句だとよく言われるが、ではどんな言葉をかければ良いのだろうか。 なおにゃんさんは、「『がんばりすぎずにがんばってね』。という気持ちを伝えたいのですが、それに合う日本語がなかなか見つからないんです。英語の『take it easy』のようにフランクに使える日本語があったら良いなと思います。私は『がんばれ』という言葉に苦しい思いをしたので、同じように苦しんでいる人には『のんびりマイペースにいきましょう~』と声をかけるようにしています」と自身の経験から適切な声かけについて教えてくれた。 復職後、なおにゃんさんは部署を変えてもらったものの、うつ病が寛解していなかったため、無気力な毎日を過ごしていた。 当時の状況について伺うと「復職しても定時に出社できなかったり、休んでしまったりして、自分を責める日々でした。このときは特にひどく、プライベートでも無気力で。休日も『また仕事が始まる』とネガティブに考えてしまい、楽しむことができませんでした。体もぐったりしていて、家ではほとんど寝て過ごしていました」と話してくれた。 混乱した復職当日から約5カ月後、なおにゃんさんは再び休職に入った。この二度目の休職が彼女の人生を大きく変えることになる。今後の彼女の物語にも注目したい。 取材協力:なおにゃん(@naonyan_naonyan)