笹原右京、テストから投入の”新品シャシー”に大きな手応え「色々ハッキリ反応してくれるようになった印象があります」|スーパーフォーミュラ鈴鹿合同テスト
鈴鹿サーキットで行なわれているスーパーフォーミュラの合同テスト兼ルーキードライバーテスト。初日、2日目とVANTELIN TEAM TOM’Sの36号車を走らせた笹原右京は、今回から投入されることとなった新品シャシーに手応えを感じているようだ。 【リザルト】小林可夢偉がトップタイム。プルシェールは午前に続きルーキー最上位の6番手|スーパーフォーミュラ合同/ルーキーテスト:2日目午後タイム結果 笹原は10月末に鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーフォーミュラの第8戦で大クラッシュ。130Rで大津弘樹(TCS NAKAJIMA RACING)のマシンと接触した笹原のマシンはデブリキャッチフェンスを飛び越え、デグナーのコース脇まで落下することとなった。 幸い笹原に大きな怪我はなかったが、マシンは全損。そのためチームは、今回の合同テストに新シャシーを投入。ノーズ以外はほとんどカラーリングの施されていない、カーボン地のままのクルマで、笹原は初日、2日目と36号車のドライブを担当した。 笹原は2日間の走行を終え、新シャシーには好感触を得ているようだ。 「(新シャシーは)色々ハッキリと反応してくれるようになった印象があります」 そう笹原は新シャシーのフィーリングについて語った。 「もちろん、前のクルマはシャシーだけが悪かったわけではないと思います。セットアップも含め、色々な細かいところが見直せていなかったという部分もあります。そういう部分を詰めていって、新車の良さを感じられるところもありましたし、セットアップでこうしたいなという部分もありました。そういうことを徹底的にやれたという意味では、すごくポジティブだったと思います」 「やっと自分として『こうやったらこうなるんだ……やっぱりそうだよね!』というところをちゃんと掴めたのは、今までにはなかったことでした。これまでは不思議なこともたくさんあったので、そこがクリアになったと思います」 「それはクルマだけでなく、セットアップの部分でも詰め切れていなかったことだと思います。その精査をもう少しクリアにしたいと思います」 笹原は2023年、ジュリアーノ・アレジの後任として第6戦からエントリー。しかし1ポイントも獲得できぬままシーズンを終えることとなった。来季の参戦体制はまだ発表されていないものの、もし今回の体制で2024年シーズンを戦えるとしたら、2勝を挙げた2022年のように上位争いに戻る自信はあるかと尋ねると、笹原は次のように答えた。 「今回は新車になったばかりで、チーム総出で組み上げてくれたばかりなので、基礎的なシステムチェックとか、何もトラブルがないかとか、そういうことを確認する段階からのスタートでした」 そう笹原は言う。 「今の段階では、もう少し細かい部分を確認することがまだ必要かなと思います。でも、今年の途中から出させていただいた時の感触とは全く違います」 「そういう手応えはありますから、それを踏み外さないようにしたいなと思います」
田中健一, 戎井健一郎
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