もっと使ってくれ…。日本代表で不遇の選手(4)もっと競争させるべき? 確かな結果を残す点取り屋
もはや欧州でプレーする選手であることが当たり前となったサッカー日本代表では、各ポジションで熾烈な競争が展開されている。贅沢な悩みだが、これによってクラブで高い評価を得ている選手でも先発の座を掴むことは難しくなった。そこで今回は、直近の試合で出場機会に恵まれていない実力者を紹介する。※情報は10月22日時点。スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照
FW:小川航基(NECナイメヘン/オランダ) 生年月日:1997年8月8日 24/25リーグ戦成績:8試合2ゴール0アシスト オランダで活躍するFW小川航基だが、日本代表では不遇の扱いを受けている。 現在27歳の小川は、昨夏に横浜FCからNECナイメヘンへ期限付き移籍。初めての海外挑戦ながら高い得点能力を見せつけ、リーグ戦31試合11ゴールという素晴らしい成績を残した。シーズン終了後に買取オプションが行使され、ナイメヘンへの完全移籍を果たしている。 海外2年目の今季も、小川はセンターフォワードで定位置を掴みコンスタントに活躍。すでにリーグ戦では2ゴールを奪っており、調子の良さがうかがえる。 クラブで安定した成績を残すことに成功している小川だが、日本代表では森保一監督の信頼を掴みきれていない。 その活躍の場はかなり限定的だ。最後に小川が先発出場を果たした代表戦は、6月のミャンマー代表戦まで遡る。直近の9月、10月シリーズでは4試合すべてで、上田綺世のバックアッパーとしてベンチスタートだった。 小川は9月のバーレーン代表戦、10月のサウジアラビア代表戦では途中出場からゴールを奪った。短いプレータイムでも自己犠牲を厭わず、前線からの守備に走り回る献身性を見せる。監督が、ジョーカーやクローザー役として同選手をベンチに置いておきたい気持ちも理解できる。 悩ましいところだが、もっと小川に出場機会を与えるべきだ。上田と小川、2人のストライカーがハイレベルで健全な競争を行うことが日本代表の強化に繋がるだろう。
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