選手の凄技を近くで見たら沼った!! トライアル世界選手権開幕戦を観戦レポート
もちろん全員がスルスルとクリアしていく訳ではなくて、スピード不足やバランスを崩して着地してしまうライダーも多数。一点のミスが大きく順位に関わるシビアな戦いに思わず息をのみました。 悔しさあまりに雄叫びを上げるライダーがいるなかで、数十メートル先の隣のセクションでは腕を掲げて喜ぶライダーがいたり…なんとも不思議な気持ちになったのも初参戦ならではの体験だったなあ。 (ちなみに第1セクションから徐々に難易度が上がっていくと思っていんだけど、そういう訳ではないらしい)
さらに今回は5台の電動バイクが参戦していて、その中でガスガスは初参戦。エンジンバイクの「バリバリ…」という音に対して、まだあまり聞き馴染みの薄い「ミーー」という独特なモーター音が印象的でした。
TrialGP Classは圧倒的なテクニックに観客が魅了された!
そしてお待ちかねのRepsol Honda Teamトニー・ボウ選手、ガブリエル・マルセリ選手!
セクション内に入るとすぐさま走行中のライダーの走り方やコースの下見を開始。サラッと見て走り出すのかな?と思っていたら、どのライダーよりもじっくりと、スタート直前まで何度も歩いて研究しているの。 わたしも普段から「オフロードはコース選びが大事」と教わっているけれど、トップレベルのライダーがここまで入念にチェックしているんだから納得です!
とくにボウ選手は『Trial2 Class』の選手と比べても圧倒的にスピードが速くて、落ち着きと余裕さえ感じました!さすが1番ゼッケンを背負う男。他のライダーが苦戦していた難所もスルリと抜けて華麗な走りを魅せてくれました! 1周目の第3セクションでは険しい岩坂を登りきれず新ルールの「バック走行」を早速使って体勢を立て直そうとしたものの、足をついてしまって5点をくらうことに。すると藤波監督が登場してFIMと大交渉!!距離が近いからこそそんな緊迫感もひしひしと伝わってきましたよ。 そんなハプニングにも惑わされず丁寧な走りで繋いでいき、最終セクションでは会場全員に見せつけるかのごとく余裕のパフォーマンスも披露してくれました!彼はまさに「レジェンドでありエンターテイナー」です。わたしの大好きな「仮面ライダー」のようなその姿に、思わず涙がこぼれちゃいました。