「どんな展開でも走る、その泥臭さが自分の武器です」日本高校選抜FW高岡伶颯
2月17日、国立競技場で開催されるFUJIFILM SUPER CUP 2024 「NEXT GENERATION MATCH」へ向け、合宿中の日本高校選抜は15日、桐蔭横浜大学と30分×3本のトレーニングマッチ(出場メンバーおよび内容非公表)を行った。 【フォトギャラリー】日本高校サッカー選抜 vs 桐蔭横浜大 試合はFW高岡伶颯(日章学園高2年)がゴールを決めたものの、1-2で敗れた。 指揮を執った米澤一成監督(京都橘高校)は「負けてしまいましたが選手はやれることをやってくれました」と評価。加えて「いろんなことをテストすることができました。いろんなポジション、いろんな組み合わせを試すことができました」と手ごたえを語った。 試合ではFW登録の選手がサイドに、DF登録の選手が前線に投入するなど、ゲームで想定される局面や時間帯にあわせた起用をテストした。 日本高校選抜、唯一、得点を挙げたFW高岡。 果敢にドリブルを仕掛け生まれた得点シーンについて、昨年12月、高円宮杯プレミアリーグプレーオフ1回戦 京都U-18 vs 日章学園高戦、前半31分、自身が決めた得点とイメージが重なったという。(※試合は4-3で京都U-18 勝利) 「相手チーム(桐蔭横浜大学)にはマンツーマンで強くくる選手が多かったので、チョンと前にボール出し、うまく裏に抜けられました。冷静にゴールを決められてよかったです」と振り返るとともに「チームを落ち着かせることができず、ゴール以外は何もできませんでした」と反省を口にした。 気が付くのはチームメイトから信用の厚さ。攻撃のスイッチが入った瞬間、あるいはゴール前に迫るシーンでは「レント!レント!」と高岡の名前を呼ぶ声が何度も響いた。 これに応えるかのようにFW高岡は走力をいかし、最終ラインにいたかと思えば、いつの間にか最前線に顔を出し、また一見、無造作に出されたロングボールにしっかり追いつき、相手ゴールに迫り、チャンスを作るなど、無尽蔵に走りまわる。 「どんな展開でも走る、その泥臭さが自分の武器です」 滅私奉公を絵にかいたようなプレースタイル。走力だけでなく、技術のつまった小粋なスルーパスを何本も通すなど、超のつく注目株といわれる理由がここにある。 (文・写真=佐藤亮太)